1mルール | ナノ
 


起きて部屋から出ると部屋の前にフランがいて昨日ことに対して苦情を言われた。

「昨日よくも無茶苦茶なこと頼みましたねー」

「私、先輩にうまく説明できなから」

「ま、とりあえずミーなりに誤解を解いておきましたから」

「わぁー本当?
ありがとうフラン」

「ちゃんと感謝してくださいよー」

そう言うとフランはこれから任務なのか走り去っていった。
私は今日休みなのでアジト内をうろうろしよう。

今日、先輩は休みかな?
会えるといいな。
まともに会話できないけど…


あ、先輩いた。

「せーんぱい!」


「ししし
お前よくオレに会いに来れたな?」

「…っ」

先輩がナイフを私に投げてきた。

「お前フランとオレを馬鹿にしていたらしいな」

「してない…です」

「ネタはもう上がってるんだよ」


殺気がひしひしと伝わってくる
てか誰がそんなことを先輩に言ったんだろう。

私のことを恨んでる者だろうか。
でも私、恨まれることなんか…

……あ、した。
昨日したよ。

いやでもまさか…
「先輩、その情報教えたのもしかしてフランですか?」


「そうだぜ
仲間に裏切られて驚いただろ?」

裏切られましたよ。

違う意味でね…
フランめ、何が誤解をミーなりに解いただよ。
あんたのせいで関係悪化したじゃないの。


「それは違います、先輩」

「何が違うんだよ」

「全部がです
私、先輩のことを馬鹿になんかしません
寧ろ尊敬してますから」


「ししし、どうだか」

「本当なんです
私の待受画面は先輩の写真なんですよ!」


「は?」

「あ」

余計なこと言ってしまった。
時間よ、戻れ。余計なこと言う前に、先輩呆れてポカーンとしてるし…
ああ、完全に引かれた。

自分で関係悪化させてどうするよ。

「お前それマジ…?」

「あははは
やだな。嘘ですよ、嘘
じゃ私はこれで」


私がこの場から逃げようとすると先輩は私の腕をガシッとつかんだ。

「逃げんなよ」

「先輩、自分から約束破ってませんか…」

「オレは良いの
で、お前早く携帯見せろ」

「あ、この間の任務で壊しちゃって」

「嘘つくんじゃねぇ」

「はい」

私は先輩にナイフで脅されおとなしく携帯を渡した。

「ししし…
お前悪趣味だな」

「すみませんでした」

先輩に携帯見られた。
うわあああああああああ
てか私何冷静に話しちゃってるの?

早く携帯返してもらわないと!


「先輩、携帯…」

「返すけどその前にこの写真消すからな」

「え…」

「何が“え”だよ
当たり前だろ」


残念だが仕方ない、諦めよう。
素直に従う方がいいよね。

「どうぞ消去しちゃってください」

「しし、もう消したぜ
てかさお前もうちょっとダメとか言えよ
つまんないじゃん」


「あ、はい」

「じゃバイバイ
オレもう行くから」


先輩はそう言うと私に携帯を投げつけ行ってしまでた。

私は今日の出来事を
先輩と近くで話せたし腕までつかんでもらってラッキーと思えばいいのか、携帯からお気に入りの写真が消えてアンラッキーと思えばいいのか。

混乱している今の私にはわからなかった。




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