ハツコイ。 | ナノ
 


「フラン、デートしたい」

「ユラがそんな事言うなんて珍しいですねー」

あれから一ヶ月たった。
わたしはあれから任務でミスがないように頑張っていた。

「たまには、フランと出かけたかったの…」

「どこ行きたいですかー?」

「えっと、フランが決めて」

「わかりました」




―――――

「着きましたー」

フランが行きたいと言った場所は最近有名なアイスクリームショップだった。

「フラン、アイス好きなの?」

「いえ、ただユラが好きそうかなーって思いましてー」

「…ありがと」

フランはいつもさりげなく優しい。

「ユラは何味食べますー?
ミーが買って来ますから」

「待ってわたしが買ってくる」

「そうですかー?
ならお願いしますー」

「フラン何味がいい?」

「…チョコ」

「わかった
買ってくるね」



わたしはアイスクリームを買ってフランのところに戻った。

「はい、買ってきた」

「ありがとうございますー
てかユラ…
たくさんアイスクリーム買いましたねー」

「…うるさい
わたしの金なんだからいいでしょ!
ほら、フランもいっぱい食べて」

「わかりました」

フランはクスクスと笑いながらもアイスを食べ始めた。
何がそんなにおかしいのよ…
と思いながらわたしもアイスを一口食べた。

甘いバニラ味、美味しい…。

わたしはつい笑顔になってしまった。
そんなわたしを見てフランはなぜか「可愛い」と言ってくれた。
わたし達はアイスクリームを完食し店を出て公園に行った。

「久しぶりだなぁ…公園なんて」

「たまにはいいでしょー?」

「うん」

「ユラ、目を閉じてくださーい」

「こう?」

わたしはフランに言われた通り目を閉じた。

「はい、ちょっと待ってくださいよー」



「?」

「目開けてくださいー」

わたしは目を開けた。

「何?」

「これ、あげますー」

「あ、ありがとう
開けてみていい?」

「はい、もちろん」

「どれどれ
…………っ!?」

「気に入りましたかー?」

「うん、気に入った」

フランがわたしにくれたのは綺麗なネックレスだった。

「フランが選んだの?」

「はいー
ユラに似合うと思いましてー」

「ぁ…、ありがとう」

「どういたしましてー」

「後で、お礼するね」

「あ、お礼は…――」



突然の出来事で、心臓が止まるかと思った。

だって急にキスするんだもん。

でもスゴく嬉しくて
幸せだけどなんか泣きそうになった。

このまま時が止まればいいと思った。

だってフランにわたしのファーストキスが奪われたんだよ?

ねえフラン、
わたし今スゴく幸せだよ。




「フラン、」

「ごめんなさいー
我慢できなくて」

「嬉しかった
スゴく嬉しかった」

「ユラ可愛い」

フランがそう言って抱きついてきたから、わたしは「フランカッコいいよ」と言って抱き返した。

「ミー幸せで死にそうですー」

「わたしも」

そう言ってわたしたちは笑いあった。


「フラン
今度お菓子作る」

「何でですかー?」

「お礼したいの」

「わかりましたー」

「美味しいの作るから」

「はいはい」

「もしかして期待してない?」

「期待してますよー」
「う、その顔は怪しい」

「信じてくださいよー」

「わかった、頑張るね」


今度ルッスーリア先輩にお菓子作り教えてもらおう。
頑張って美味しいお菓子作るから待っててねフラン。

ホント
幸せすぎるよ
時間が止まればいいのに。


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