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- ナノ -


チャリア組2

「なまえ、アレを取ってくれ」
「自分で取ればいいでしょ」
「…」
「もう。分かったから」

放課後に近くのファミレスに寄った時。
あれ、何で真ちゃんいつの間になまえちゃんの事呼び捨て?
と思ったがそれ以上に気になったことがあった。

なまえは緑間に迷うことなくソースを手渡した。

「なまえちゃん…今真ちゃん"アレ"って言ったよね?ソースって言ってなかったよね」
「え、でも分かるよ。ソースの意味じゃん」
「そうなのだよ」
「いやいやいやいや」

高尾の辞書にはアレというのはあくまで指示語。ソースという意味はない。
寧ろそれが普通、常識、コモンセンスだ。


そして次の日の練習。

「真太郎、アレ貸してもらっていい?」
「ロッカーの中なのだよ」
「ありがとう」

再び練習に戻った緑間に高尾は聞いた。

「ロッカーの中見られて平気なの?」
「なまえはお前と違って散らかしたりはしないのだよ」
「そういう問題じゃないっしょ!まあ、それはいいや。
あとさ…"アレ"って何の意味?」
「ホチキスとスティックのりとハサミ」
「え、3つも意味あったの!?」

高尾が部室を覗くと緑間のホチキスとスティックのりとハサミを使うなまえの姿があった。

更にまた次の日、高尾はある実験を敢行した。

「ねえなまえちゃん、アレ取って」
「はあ?アレじゃ分かんないよ」
「高尾、なまえを困らせるな。
なまえ、アレを取ってくれ」
「はい、醤油」
「だから何で!!?」

この頃から、高尾も耳にしたが
「なまえは緑間の嫁」という言葉が校内で流布されだしたの」だった。
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