ちびたか! 2012.ハロウィン2「い、ってぇ!!」
宮地さんがベッドで寛いでいると、突然乳首に激痛が走りました。
「てめぇ、何勝手に人の乳首噛んでんだよ!」
宮地さんは自分の上に乗っている高尾を睨み付けながら、噛まれた乳首をさすります。
「宮地さんだって勝手に摘んだり、噛んだり、舐めたり色々してたじゃないっスか!」
高尾はちょっと拗ねながらも、何だか楽しそうに言いました。
「それとこれとじゃ訳が違うだろーが」
宮地さんはイライラしながら高尾に言いますが、高尾はイタズラが成功して満足したのか、宮地さんから滑り下りようとします。
「まて」
宮地さんは下りようとする高尾を捕まえると、笑顔で高尾を見つめました。
「み、宮地さん? どうしたんスか」
目が全然笑っていない笑顔を向けられ、高尾はビビりながらも、おどけたような口調で問います。
「俺、お前からお菓子貰ってないなーと思って」
高尾はその言葉を聞いて、冷や汗が流れそうなほど焦り始めました。
こういう時の宮地さんはヤバイと、頭の中で警告音が鳴ります。
「トリック オア トリート」
「あははー……やだなぁ宮地さん。この体のサイズでお菓子なんか持ってる訳ないじゃないですかー」
高尾は手をおばさんのように縦に振っておどけて見せましたが、宮地さんは相変わらず怖すぎる笑顔で高尾に微笑みかけました。
「よし、イタズラ決定な」
爽やかにそう言われ、高尾は何をされるのかと身構えます。
「……ッ!」
宮地さんは高尾を掴んでいる手から少し力を抜くと、反対の手で高尾の乳首をぐりっと押し潰しました。
「う、ぁ……ちょ、宮地さん……」
人差し指の爪でカリカリと高尾の乳首を引っ掻きながら、宮地さんは良い笑顔を浮かべます。
「人の乳首噛んだお返しだ」
爪で潰したり、引っ掻いたり……宮地さんは出来る範囲で高尾の乳首を虐めました。
「く……んあ、宮地さん……ちんこ勃っちゃいますって……」
高尾が通常サイズだった頃宮地さんによって開発された乳首は、高尾の下半身に緩い快感をもたらし、身体が勝手にビクビクと震えます。
「こんなちっせー乳首でも感じんだな」
宮地さんは感心するように言いながらも、引っ掻く手を止めようとはしません。
「ま、まじ……やばっ……」
高尾が必死に抵抗し、身体を捩らせた瞬間、高尾が着ているティッシュがビリッという音と共に、少し破けてしまいます。
「…………」
宮地さんは、その破けた隙間から見える真っ赤に腫れた高尾の乳首を見て、漸く手の動きを止めました。
「みや、じさん……?」
止まった手の動きに少し安堵しながら、高尾は宮地さんをまじまじと見つめ、何となく視線を宮地さんの下半身に向けた瞬間、高尾はニヤッと笑みを浮かべます。
「あっれー? 宮地さん、もしかして……」
高尾はニヤニヤしながら、宮地さんの手をペロッと舐めました。
「ムラムラきちゃいました?」
「……っ!」
高尾は宮地さんを誘うように、宮地さんを見ながら手をペロペロと舐め続けます。
そんな高尾を見て宮地さんは、そっと高尾をテーブルに下ろすと、部屋の扉へ向かいました。
「新しいティッシュ巻いとけよ!」
宮地さんは捨て台詞を吐き捨てると、勢い良く扉を閉めます。
宮地さんがトイレへ向かった事などお見通しな高尾は、ぷっと吹き出しました。
「イタズラ成功ってやつ?」
高尾は満足そうに笑うと、新しいティッシュを引っ張り出すのでした。