ちびたか!3

「暇だな〜」

授業中、机の上で態度デカく座っていた高尾は、暇過ぎて何をしようか考えていました。

「…………!」

高尾は何か見つけたようです。

「懐かし〜」

高尾は宮地さんが出した消しゴムのカスでねりけしを作ろうと思いました。

「でっかいの作ってやんぜ〜!」

高尾は机の上をトタトタと走り回り、消しカスを集めます。

しかし、体が小さい高尾は机の上を走り回っただけで息が上がってきてしまいました。

そして小さくなった今、消しカスは小枝くらいの大きさで、高尾は必死に消しカスを集めます。

「うっし! こんなもんかな!」

消しカスの山を見て、高尾は額に滲んだ汗を拭うと、満足そうに笑いました。

「〜〜♪〜♪〜♪」

高尾はごきげんに鼻歌を歌いながら消しカスをねりねりし始めます。

「(……なんかコイツ楽しそうだな)」

高尾の一部始終を見ていた宮地さんは、少し微笑みながら高尾の様子を観察しました。

「でーきたっと!」

高尾は全身を使い、自分の腰くらいあるねりけしを作ると、宮地さんを見ます。

「宮地さ〜ん! 見て下さい! でっかいねりけし〜」

高尾は宮地さんにでっかいねりけしを自慢気に披露しました。

「いや、すげーけど……なんか……ふんころがしみたいだな」

「…………っ!?」

高尾は宮地さんのその一言ですっかり拗ねてしまいました。



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