恋(現パロほのぼの)
「あ゛ー…どうすっかなー…」
天化は大学構内のベンチで煙草をふかしていた。
何でいきなり「好きだ」なんて言ってしまったんだろう。
スースのキョトンとした顔なんて初めて見たさ。
今更「この前言ったのアレ冗談さー」なんて…
「言える訳ねえさ…」
「何が!?」
「…王サマ」
「元気ねえじゃん。どーしたよ」
「何ぃ告白したあ!?」
「王サマ、声がでかいさ…」
「で、相手は誰なんだよ」
「お、親父の同僚…つーか仕事仲間…?」
「それって結構年上じゃね?」
「…うん、まあ(見た目は俺っちより下に見えるけど)」
「そーかそーか。何となくお前は年上好きだと思ったんだよ。よし、これから女の落とし方みっちり教えてやっからよ!」
女じゃねーし…
この人には言わなきゃ良かったさ。
それにしても次会った時どんな顔してスースに会えばいいんだ…
青空の下、天化は頭を抱えて悩んだ。
2012/3/7
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