SS.ta | ナノ
part.02
いつも4人一緒だった。
あたしは皆が大好きで、ずっと一緒にいるんだと思っていた。
「銀ちゃんにヅラに晋ちゃんみんな大好きだよ!!ずっと一緒にいようね!!」
それを言えば四人共照れながらも、こくりと頷いていた。
それはとても空が真っ青でキレイだった。
ゆっくりと、目を開け映る先には、いつもと変わりない天井があった。
意識がもうろうとする中、顔を洗いに行く時は、まだ住民達が寝静まる午前5時。
あたしはきれいな米を炊き終わると、あらかじめ用意しておいた、食材と包丁を手に取り煮物を作り始めた。
とれたてで新鮮の魚を鍋に入れ美味しい出汁を作り終わると、汁に入れる具材を鍋に入れた。
だんだん日が昇り、他の家宅でも美味しそうな香りがして来た。
あたしは時間を確認して、再び寝室へと向かった。
「神楽ちゃんっごはんー!」
押し入れを開け、少女を起こしたら、ラスボスの部屋へと向かう。
あたしはごくりと息を飲み、襖を開ける。
「銀ちゃぁぁぁぁん!!!
ごーはーんだよぉぉぉ!!!早くしないと神楽が食べちゃうよー!!」
「んー・・・あと5時間んー・・・」
「分かったわ。今日は苺牛乳とパフェとその他甘い物禁止ね。その代わり歯医者行って歯みてもらってちょーだい!」
そう言うと、フルスピードで、起き上がる銀髪の天パのおっさん。
「なぁーに言ってんだよー。
俺は今日もちゃんと起きてますぜコノヤロー。」
なんて言いながら冷や汗がダラダラな銀ちゃんを急かした。
TRIANGLE
02:98対0
(今日もあたしの勝ちね!)
(名前ーおかわりー)
(はいよぉー!)
(2009.08.16)
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