SS.ta | ナノ
part.01







「しーんーちゃんっあっそびましょっ!」



蝉の泣き声と共に聞こえる声。
昼寝をしてた俺はむくりと起き上がり声のする方に行く。



「昼間っから大声出すんじゃねぇよ。」
「むー。だってこうでもしないと晋ちゃん来てくれないもん!

ねぇ銀ちゃん!」



ぷうっと頬を膨らます彼女の隣には頭を掻いて面倒臭そうにする銀時がいた。



「ちょっと反応しろや!」
「痛い痛いから!
只でさえ朝から腹下して便所にいた身なんだよ!」



2人はふざけた会話をしている。

会話が一時終了したかと思うと、彼女はいきなり俺と銀時の腕を小さな手で握った。



「ねぇねぇ。
私ぱふぇ食べたいから甘味屋行こうよ!」
「俺もさんせー。
新発売のパフェが出たからな。」
「晋ちゃんも行くでしょ!?」
「はぁ・・・?うーん・・・」



俺は曖昧な返事をすれば、彼女は不安気に、


「行かないの・・・?」



なんて聞くもんだから俺は行くしかなかった。





TRIANGLE
01:おさななじみ



(あ、そういえば私お金忘れちゃったよ)
(・・・チッ今回だけだからな。)
(うわーい嬉しいワ晋ちゃん)
(お前ぇもか・・・銀時・・・)






(2009.07.06)






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