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05.分からない







「ねーねーまさむねさん。」

「あぁ?」



お隣さんの政宗の家は、普通の住宅。
んでもって野郎の部屋と私の部屋が隣り同士な訳合って、窓越しで通信している。
んでもって、今現在丁度風呂から出て来たであろう姿でコーラを手に持つ政宗に話しかけた。



「昨日一緒に歩いてた女の子可愛かったねー彼女?」



かのじょ?の記号入れた五文字を聞いた瞬間、ゴクッゴクッと爽快な音を鳴らし飲んでいたコーラを私目掛けて吹いてきた。
うわ、きったねー。



「べ、べべべ、別にかの、かかの、きゃのじょじゃ、ねーや。」

「じゃあなんで噛むんだ。なんで赤くなるんだ。」



意外に純粋で初な野郎の反応が気味悪くて白い目で見る。
わたしは少し大人ぶって、脚を組み、ポッキーを煙草を加えるごとく、人差し指と中指で挟む。



「制服からしてうちの学校の娘ねぇ。
学年とクラスは?」

「・・・・・・1-Bです。」

「1-Bねぇ・・・。
となると、柏木恵かしら?」

「さすが、ってんな訳ねぇだろぉが!!適当に言うな!!
ちげーよただ一緒に帰っただけだ。」



一緒に帰っただけだ

何故か昨日みたいに、胸が苦しくなった。
どうしちゃったんだ。わたし!!



「じゃあな。」

「・・・うん。」





分からない

(胸が苦しいあまり、眠れなかった)






2009.10.11






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テーマ「人外ファンタジー」
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