short | ナノ
本日限定/BSR


ある日の朝、屋上で事件は起きた。



「ねーねー黒●危機一髪しようよ!」



佐助の言葉だった。



「いーぜ。」

「れっつぱーりー!」

「うをぉおおおお燃えるでござる!!」

「ふん、暇つぶしに付き合ってやろうではないか。」

「やりたいやりたいー」



もちろん暇人一同は賛成した。
元就もぶつぶつ文句言いながら、しぶしぶ参加している。



「じゃあ当たりだった人は、セーラー服コスプレね。
あ、もちろんスカートの丈短くね。」

「は、ナメんじゃねぇよ。佐助あんたやっぱりそっち系だったのか。キモ。変態。死ね。おかん。」

「ちょ、最後の関係ないじゃん!!!!!!
てゆーか他も賛成なんだからいーじゃんか!!!!!!」

「叫ぶな臭い。キシリ●ール食べれ。
皆本気で賛成なわけ!!??」



そうやって聞けば皆同時に不敵な笑みを浮かべ、コクリとうなずく。
その時ぞくりと寒気がしたが、そこまで気に止める訳でも無く、溜息まじりに暇つぶしがてらやった。

学生達の声と風の音が聞こえると共に、尋常じゃないくらいの緊張感と静けさが、教室内に漂っていた。
ブツに未だ当たりは無く、3回目のわたしの順が回って来た。
わたしは差し込む場所を決め、ゆっくりとナイフを差し込む。
真ん中の人形がゆっくりと綺麗な弧を描いて、空中を舞う。
その様子を目で追い、気が付けば、それは床に落ちていた。
瞬間わたしは自分の立場を悟り、失望した。



「ぐわぁあああああああああ!!!!!!」

「はーいじゃあ、罰ゲームね。」



変態(佐助)の言葉を号令に、リズムよくばっつゲーム、ばっつゲームと言うその変態(佐助)の取り巻き達。



「もっと可愛くなるのが楽しみだぜ!!honey!!」

「早く短くしてこいよ。」

「俺様超楽しみ!」

「ふん。興味は無い。」


元就除いた変態共にこの上ないくらいの苛立ちを覚えた。
特に佐助とか佐助とか佐助とか。
わたしが一向に短くする気配を示さず元就除いた変態共からブーイングを受けてる時だった。



「Hey!!honey!!早くしよーぜ!!」

「うぅ……………」

「名字殿……
某も破廉恥では御座るが…その……名字殿がもっと可愛い姿になるのを、見たいので……御座るっ………!!」

「幸村………。もう可愛いっ!!!!」



わたしは赤面ボーイな幸村が可愛くてぎゅっと抱き締めた。



「仕方ないなっ幸村がそこまで言うなら、わたしするよ。」

「それは良かった…じゃなくてなんで真田なんだ!!!!普通は彼氏である俺の言葉でするんじゃねぇのか!!??」

「えぇ、だっていくら彼氏でも、変態(佐助)の取り巻きに言われたらきしょくしか聞こえないもん。」

「Oh NooooooO!!!!!
ちくしょー……変態(佐助)と同等とはなんたる不覚………!!」

「ねぇ俺様すごくカモられてるんだけど!!!!」

「どーでもいいが、早くしよーぜ。」

「そうだ。ぎゃーぎゃー騒ぎよって、煩い連中だ。」



元親と元就が割り込んで事態がややこしくなる事はなかった。



「うぅ……いいよ、見て………。」



わたしの言葉でいっせいに振り替える
ムサい男ども。
ちくしょー気持ち悪い短いからスースーするもう最悪だ死にたい。



「おい変態…てめぇどこガン見してやがんだ………」



太股付近に熱い視線を感じたので視線の先を見ればやはり変態…佐助だった。きしょいし。
変態の顔にムカついたので、髪の毛引っ張ったら目から汁が出ていた。きしょいし。

てな訳で、幸村除く四名をフルボッコした。元就は雰囲気でフルボッコ。



「なぁhoneyいいじゃねぇか。
今日だけだし、いつもに増して可愛いぜ?」



政宗の耳元での囁きにキュンとなって許してもいいかななんて思った。



「そっちの方がそそるっつーか俺の息子が反応するんだよな。」



前言撤回。
誰が下ネタ出すんだ最低だろやっぱりお前も変態じゃねぇかまじムカつく。
ムカついたから、政宗に加えて佐助をフルボッコしてあげた。

さらに加えて、下にジャージもはいた。ブーイングするしぶとい変態共を再び半殺しした。




ノスタルジア様提出
2010.01.05







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