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君の照れた横顔にキスをした/政宗





「暑いね。」
「あ゛〜本当に暑いぜ」
「お腹空かない?」
「言われて見れば腹が空くぜ。
甘味屋でも行こうぜ、you see・・・」



My honeyはいつも俺をスルーしやがるぜ。
今だって決め台詞をはいはいって言いながらるんるんで甘味屋に向かっている。
ああ食いもんに嫉妬する俺はcoolじゃねぇぜ・・・。


なんて考えてると彼女がひょこっと俺の顔を覗き込んで来た。



「梵は食べないの?」



ああやっぱり可愛いぜ・・・
も、萌える・・・。


俺はニヤけそうな顔を整え団子を頼んだ。



「美味しいね!」
「あ、あぁ・・・・・・」



前言撤回。
女は怖ぇ。
俺は幼馴染の前に、男だから、鼻を高くして、払うと言えば、このアマ遠慮無く幾つも甘菓子を頼みやがった。



「んっ美味しい!」
「そうかそれはよかったぜ。」



やっぱり可愛いぜ畜生!!
ゲンキンな奴とか思うなよ!
なんて一人ほざいてると、



「梵の一口ちょーだいっ」



なんて言いながら、ぱくりと食べた。



「団子も美味しい!」



彼女は満面の笑みで言った。
俺も仕返し混じりに、



「俺にも食わせろっ」



って言って頬張った。



「んー名前のも美味し・・・?」



甘菓子を食べ終え話しかけると彼女は俯いていた。
嫌だったかと聞けば彼女は首を左右にふった。
心配になり彼女を見ると、ほんのり茜色に染まっていた。



俺は彼女の様子で悟った。

なんて愛らしいんだ。

本当に可愛くて離したくねぇ。



俺は微笑み



そっと、



君の照れた横顔にキスをした

(な・・・!)
(頬より唇がよかったか?)
(・・・バカヤロ)






饒舌ダーリン様提出
2009.11.10






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