short | ナノ 浮気彼氏と不機嫌少女@/高杉
「死ねバカ杉」
あたしがこんな暴言を吐いた、ことの発端は彼氏の女癖のためだ。
日曜日妙ちゃんや神楽と買い物に出掛けて、日が沈み始めた頃、家に帰って自分の部屋の扉を開けると、彼氏であるバカ杉が、隣のクラスにいたっぽい女と服を乱し、あららなコトをしていた。
「名前っ・・・！
誤解だ！！これはグフォオッ！！」
悲しみを通り越して、あたしは呆れ、苛つき彼の顔にアッパーを食らわした。
女は驚きと恐怖に満ちた顔で、服を整えさっさと帰って行った。
「さっさと立ち去れ。
万年発情期ナルシスト男。」
「っせぇなー。なんで俺が殴られんだァ！！！」
うっわ何こいつ。自分が置かした罪に気付いてないよ。おまわりさーんこの人かなりヤヴァいですよー。
「早く帰れよエロ杉」
「なんでだよ。」
「あたしの家だからだよバカ杉」
「俺等恋人同士だから部屋の出入りは自由じゃねぇか？」
そう言いながらあたしの腰に手を回そうとする、ムッツリ杉の手を思い切りはたいてやった。
「彼女ン家で他の女とニャンニャンしてた男に彼氏気取りされたくないわボケェ。っつか仏の顔は三度まで。30回以上他の女と浮気してて目を瞑ってられるか。んなことでギネス更新しても誰も祝福しないわ。つか別れよ。あんたがギネス更新したら死んだ魚みたいな目で、柿ピー食べながら応援するわ。
じゃ、さようなら。高杉くん。」
あたしはそう言って、高杉くんの背中をずいずい押し部屋から追い出した。
部屋の外から何か言ってるけど無視よ無視無視。
またストーカーみたいに来そうだから、部屋の窓今日から開けないでおこう。ついでにカーテンも。
浮気彼氏と不機嫌女子@
(マヨ方！あたしと付き合おうぜ！)
(正気かよ。)
(正気正気！！)
(短編のつもりがシリーズっぽくなってしもた＼(＾０＾)／・090728)
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