ちょこれーと
手をひかれ後ろを振り返れば、その瞬間にすかさず唇を奪われた。

ゆっくりと唇を離せば意外にもラビの頬が赤く染まる。私も勿論例外では無い。



『ラビも顔真っ赤じゃんか』

「うるせ、ほっとけ」



彼は視線を下へ落とし片手で口を隠した。


そんなにチョコレートなんて好きじゃないのに、キスしたときにふわりと香る、チョコレートの香りは嫌いじゃない。



fin