着いたのが夏島で、ひたすら暑かった。
耐えられなかったのだろう皆は海パンいっちょでさっさと海へ飛び込んでいる。
しかも無人島、私たちのやりたい放題。
私もそろそろ耐えられなくなったので自室でビキニに着替えて甲板へ出た。
もう皆は海に浸かっていて、甲板にはドレークだけいた。
何か、ドレークは普段から露出しているから違和感がまるでない。
露出は恐ろしいと思いながら私は皆を見下ろして笑っているドレークの肩を叩いた。
「ドレークは入らないの?」
ふっと振り返るドレークを見ていると、ドレークは私と気づいたら慌てふためき始めた。
…あぁそうか、ビキニに弱いのか。
「いやドレークは上半身裸だけど」
「そ、それは俺が男だからだ!
お前が上半身裸だったらこここ困るだろう!」
噛み噛みなんですけど。
しかも私を見ない様に斜め下を向きやがって、こいつ。
ビキニに慣れていないのかぁ、って考えてみると将校時代なんて海で遊んだことなかった。
まぁ、無理もないか。
一瞬ちらっと海にいる皆を見てみると全員私を見ていた。
あれ、1人鼻血出てるけど。
私殴った覚えないんだけどな。
「ばっ!
お前らそんなサラを見んなよ!」
「お前だって見てるじゃねーか!」
「あぁ、血が海に、」
話し声は聞こえなかったけど色々忙しい人達なんだな。
ドレークは金槌だけどこんな浅い海だったら大丈夫だよね。
私はドレークの首に腕を回して甲板から一緒に海へ飛び込んだ。
7 May 2012.
Masse