頭が重く、くらくらする。
風邪かと思うも目の前の大量の酒に、酔い潰れたのかと。
あぁ、同僚に飲みに行かないかと誘われたのだった。
結構大きな酒場で貸し切り、周りは少将階級の人ばかり。
私は1人、足を組み目を瞑った。
「…大丈夫か?」
重い頭を上げるとそこには案の定、ドレークが酒を片手に立っていた。
「死にそう」
「余りにも飲み過ぎだ」
そう言いながら私の隣に座る。
酒場に来てから全く記憶がない。
眠ってしまったのか。
「酒に弱かったんじゃなかった?」
「お前よりは強い」
ドレークは、ははと笑って酒を飲んだ。
つられて私も酒に手を伸ばしそうになったのをやめた。
「…疲れた」
「水でも持って来させよう」
立ち上がろうとしたドレークの手を掴んだ。
今は酔っているんだから。
私は掴んだ腕を引き寄せ、うわっと体制を崩したドレークはそのままソファーに座った。
「…サラ!」
吐きそう、と呟いてドレークの肩に頭を乗せた。
さぞかし今のドレークの顔は見ものだっただろうが、良い。
ドレークの香水の匂いを感じながら、また目を瞑った。
15 March 2012.
Masse