一言なのに長いのだから作文はなおさらだらだら、
そのてん手しごと感想お知らせはだいぶん短め。


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裾すり合うも、と言うけれど、じゃあパンをかじりながら曲がり角でぶつかったり、髪の毛が第二ボタンにからまったり、そういった場合ははたしてどれほどの縁なのだろうとぼんやり考えていたまでは良かった。あれ?何故、そこで縁の深さの話になる?と違和感をおぼえた後がうなだれ時。
多生の縁です。多少の縁ではありません。
この間違いに気づいてから何年たったことか。これが三つ子の魂百までという普遍の真理なのか。
そもそも縁に単位をつけるのならば多い少ないではなく、すでに書いた通り深いか浅いかだろうに。しかしその多生とやらがたとえ人間でなく虫であったとしても、たとえば早くも百回目の生涯だったのなら多少と言えなくもない、……ここまで書いてまたも大変な無知をさらす事態に陥った。
多生?他生じゃない!
さすがに改めて調べざるを得なかった。いやでもまあ、要するに今の生じゃないんだから他生でも良いんじゃ……ない……かな……。
何だかもう、あえての誤字として他生で通す短編でもでっちあげてしまいたい気分。漢字変換機能への愛憎は尽きることを知らない。
ところで最初に書いた二つのパターンでの裾すり様は、紆余曲折あれど最終的に両思いにでもなれば素晴らしきかな運命、対して、それ以上は特に何も起こらない、またはとてもとても起こす気になんてなれないのならただの面倒な出来事で終了かと思われる。

170201 0017
一言


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趣味が多い幸せ者である。最近、漢字について考えるのも趣味のひとつになりつつあるが、ことに手書きでならば「趣味」に関しては「シュミ」と記したい。理由は特にない。何となく。でも、「走って取りにいって味わう」とか「どんな味なのか早く知りたくて、そのためにまずは手に取りたくて、走り出さずにいられない」、そんな調子はまさに趣味がはじまりそうな時のあのわくわくをとてもよく表しているなあと改めて感心する。
このサイトも当然ながら趣味のかたまり。そこで新しいサイト名を想像してみた。ミシュランにひっかけてシュミランとか。しかしミシュランが特別に好きかと聞かれたらそうでもない(ミシュランマンも、ミシュランガイドも)。ホビーから連想してボビー糸。ボビーはあれですよ、イマジナリーフレンドみたいなあれ、というよりもボビーといとで一人のボビー糸、といった方が正確なのか。いや、それよりも、やっぱり「シュミ」という音の響きや見た目を少しでも残したいなあ。ミュシヤ。ミュシャではなく。ミュシ屋に通じる感じで。でもちょっとすわりが悪い気もするのでミュニシヤにして、それはもうちょっとした(ミニチュア風)ことだらけの場ですよ、と聞かれずともうたっておきたい。
こんなとりとめのない言葉あそびももちろん趣味。そして、今のところサイト名を変える予定はありません、あしからず。ところでリテンテも当然ながら趣味たる想像の果ての造語なのだけれど何がどうなってそうなったか今やもうきちんとは思い出せない。深い意味などまったくないとだけしっかり記憶しているのみ。

170130 0046
一言


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築六十年の我が仮宿はめっぽう寒い。建築の構造上、どうしても熱を逃してしまうのでエアコンはまったくの役たたず。頼みの綱は床に置くタイプのヒーターとホットブランケット、就寝時は湯たんぽと、この三点のみである。
更に部屋の座卓やら何やらの配置からして、ヒーターは身体の左側はこうこうと照らしてくれるが右側には文字どおり冷たい。時間の経過と共に部屋も身体も何とか暖まって来るがそれまでが試練の時。
その間、右手を動かすことで冬将軍に対峙するのだ。文字を書いたり、文字を打ったり、文字を探してページをめくったりと。右利きゆえに。
編みものなども右手の暖をとるのに大いに貢献する。とにかく休ませておいてはならないのだ、この冷たき右手を。
じゃあ春夏秋はどうなのと聞かれると、たちまち答えに詰まってしまう。結局、ただ単に好きなことをしている、その後づけに右手を浸して一年を過ごしていると告白せざるを得ない。
しかし冬場は一日の約半分以上、右手側が寒く冷たいのもまた事実なのである。どうすりゃいいのよ、もう。

170128 0109
一言


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ひらがなが好きだからというわけでもないと思うが、使用率のわりに書けない漢字が多く誠に遺憾である。
軟膏の膏とか、整頓の頓あたりを、今年は手できちんと書けるようにしよう。
ちなみに去年は、濯、だった。洗濯をずっと洗タクと記してごまかしていたけれど、一度おぼえてしまうと活ヤクなんかも晴れて活躍になるなど応用が利くのが素晴らしい。しかし曜日はちゃんと書けていたのだよなあ。同じつくりだと気づいたのが実はたった今だなんてあまり大きな声で言いたくはないものだ。
さておき、濯に比べると膏はあまり使いまわす機会がなさそうで今ひとつ張り合いを見いだせない。石膏ぐらいしか思いつかない上に、一年で二回以上、紙に手書きする機会があるとどうして言い切れようか……。かたや整頓は、今でも既にがんばればすぐ手が覚えるだろう。でも、頓珍漢は、とんちんかんにしておきたい。何となく。理屈ではなく。
そして長年の野望として、刺繍。刺シュウか、シシュウでお茶を濁し続けてきたが、そろそろ頃あいだろう。0.3mmのボールペンでひたすら練習するしかない。

ふと思い出した。高校時代、教室にて各自レポートに向かっていた時、級友Mちゃんに誰かが「虐待の虐って、中の七の下、ヨだっけ?Eだっけ?」と尋ねた。Mちゃんはちょっと考えて「Eだよ。いいわけないけど」と。あらゆる意味で賢い子だったなあと改めて感心する。おかげさまで生涯この漢字は間違えようがなかろう。

170115 0110
一言


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意外と三日坊主という質でもないので、元日に披露した手帳や日記の半分以上を毎日ひらいて書きとめている。残りの数冊については日をあけてまちまちに使うことが前提だったり、まだのんびり考え中だったり。そして今日、ふいに「あれは、これだ」と、とある手帳の目的がはっきりとした。今までに(少なくとも私は)やったことのないやり方。とてもわくわくする方法。多分、もしかしたら、このサイトの下書きみたいなものにもなるかもしれない。手帳の中で育っていくうちに外へ出たくなったなら、行く先はやはりここなんだろうなあという、そんな感じのこと。途中で飽きてやめてしまってもまったくもってどうでも良いようなこと。つまりは、すごく楽しいこと。いつものこと。

170112 0056
一言


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