一言なのに長いのだから作文はなおさらだらだら、
そのてん手しごと感想お知らせはだいぶん短め。


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とある古本を読もうと手にとり表紙を開いたら、ひらりとしおりが足もとへと舞った。
そこまでは良くある話。このしおりはちょっとただ者ではなかった。
講談社文庫の、あのマザーグースのしおりに、Dグレの神田のクリップ型しおりが食いこんでいたのである。
世の中、様々な事態が発生するもの。それこそ我々の予想など遥かに越えて。僅か一秒の先だとて推測しようとするのならばそれは傲慢に過ぎぬのかもしれない。
しかしながら、神田が「えだがおれたら ゆりかごおちる」と子守唄を紡ぐことになる状況は傍観者たる私にとってもあまりに厳しい試練。何か新しいイノセンスでも得る為に避けては通れぬ道(というか、枝)なのか?それにしても久しぶりに見たなあ、神田。あ、好きでしたよ。お元気そうで何よりです。
恐らくDグレ全盛期に本屋さんで配布されていたと思しきこのしおり。古本でなければ決して巡り会うことはなかっただろう。たまにこういう不思議な忘れものを発見できる、これぞ古本の醍醐味。次は傍線や書き込みあたりを期待したい。

170412 2246
一言


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思えば、もうやめようと決めたことは山ほどある。
たとえば、良い人であること、ないし、良い人であろうとすることをやめよう、とか。他者の気持ちや事情を慮ることをやめようとか。相談に乗ることも愚痴を聞くこともやめようとか。痛んだり、悲しんだり、心を動かすこと何もかもをやめてしまおうとか。
そして、自分のやりたいことだけを自分の都合だけでやる。それで他人が傷ついたって知ったことではない。それどころか我慢せず譲りもせず悪意に悪意で返したい。たとえそれが誤解だとしても言い方やらに問題があったあちらの方に非があるから私は堂々としていればいい。
何というか、もう、馬鹿になって楽になってしまいたい。
でもやっぱり、やれる範囲で優しく接したいなあと諦めてしまう。この繰り返し。
それで善人になった訳でも利口になったはずもなく、ましてさほど楽にもなれていない。
うまく言えないので下手に言うと、やっぱり、手軽に得られてしまうものを素直に信じられないから、やめたいことをやめられないし、なりたい風になれないのだろう。
もう少し、もう少しだけ、あがいてみよう。これを選ぶのも、はたして何度目かな。十四歳の時点までさかのぼって数えても、きっとあまり意味はない。

170409 0048
一言


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ふと、今こそ原点回帰の時だとばかりに音楽をCDプレーヤーで聴くことに心を定めた。
幸いBluetooth機能がついて、更にUSBも読みこむ賢いプレーヤーをお安く購入することができた。
手持ちのCDで漫喫したのはわずか1日。
説明書には「拡張子はmp3で」とある。
つまり、パソコンに入っている音楽ファイルをすべてmp3に変換しなければいけないわけだ。
何故ならば、iTunesにインポートした音楽のほとんどがmp3ではないからだ。
ソフトを使ってひたすら変換変換変換。
更に、iTunesで購入した曲はCD-Rに焼いてインポートしてまた変換変換変換。
何かもうiTunesで良いんじゃないのか。
それにしたってどうしてマイパソコンのBluetooth機能はこうも役立たずなのか。
iPadでペアリングできなければ泣きを見るところだったじゃないか。
というか、全てのファイルをmp3に変換し終えてから、再生時間が半分に短縮されていることに気づいた時は本気で打ちのめされた。
結局、金、金なのか。製品版を買えと最初から言えよ!と思ったが、ソフトを立ち上げるたびに言われていたので怒りのやり場ばない。
更にこのタイミングでiTunesをアップデートしたらCDをうまく焼けなくなった。
だがここであきらめるなんて出来やしない。
後はもうUSBにぶちこむだけ。
……あれ?CDを聴こうと思ったんだよね……。
いやいや!聴くよ!聴きます!
かさばるなあとかやっぱりデータだなあとかmp3に変換できないとかどんな曲づくりなさってるの小室さんとか考えずに!
いとは、CDを、ききます!
USBと併用しながら!

170407 1852
一言


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ようよう腰痛も医師の手にかかり湿布の一枚で回復のきざし。夜になり、さっそく調子にのって踊りを再開することにした。実際は診察を受けるまでのあいだもちょっとだけストレッチがわりにステップの練習をしていたので、ここ数日まったく踊っていなかったわけではない。それにしたって、今夜は当社比で一番よく踊れた気がする。相変わらず、うまくは踊れていない。ただ、初心にもっとも近づけた様な、そんな感覚。そして、たぶん、はじめた頃よりは少なからず上達している。こんな瞬間が三月の終わりに待っていたとは、雨音にさえとこしえの祝福あれと願わずにいられないではないか。布団の中で鎮座している湯たんぽにすら尽きぬ感謝を捧げながら安息の眠りにつくしかないじゃないか。よもやディアギレフの恩恵かと勘違いでもしてしまったらどうしてくれようと言うのだ。でもバレエ・リュスの夢は素敵だろうな。きっと、とても綺麗だ。

170331 2203
一言、ダンス


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何故、恋人の存在を「彼氏」「彼女」と置きかえるのか。どうして、恋心を伝えることを「告白する」と表現するのか。「なかよし」を読みはじめた小学生の頃から、大人になったらそういう謎も解けるのかなあと思っていたのに未だにはっきりしない。正確には、調べる力もそこそこ付いたし手段は明らかに増えているのだから、本当に知りたければいくらでも追求できる。でも、何となくこの不思議は不思議のままにしておきたい。いつか唐突な拍子で真相と巡り会ったら握手をしよう。という心境に至ったここ数年であるが、特に邦画などでちょっと前だったら「愛してる」とささやいていた様な場面で「大好き」とやや明るめの台詞まわしが主流になったのは何か理由があるのかなと新たな疑問とたわむれている。ジブリの「風立ちぬ」とか、20年前なら迷わず「愛してる」を採用していたんじゃないかなあ。原作に倣ってるのかなあ。考え出すとわくわくして、もう夜しか眠れない。

170325 0114
一言


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雑記帳

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