一言なのに長いのだから作文はなおさらだらだら、
そのてん手しごとや感想やお知らせはだいぶん短め。

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右手の小指が外反母趾の呪いを受けた。これが世に言うスマホだこか……と納得しかけて打ち消した。小指に負担がかかるようなスマホの持ち方を、私はしていない。試しにいつも通りスマホを手に取ってみる。やはり、違う気がする。じゃあそれならこのでっぱりは何だ、確かにここにある、私のこの目にしっかりと映っている、反対側の手でさわればちいさくなだらかな山の輪郭をなぞることのできる、これは一体なんだというのだ。これはたぶん、これはきっと、PS VITA(旧モデル)とFF零式からの祝福の証。総計プレイ時間が二百時間を超えればこうもなりましょうとも。肘かけのない座椅子風クッションの構造も相まった結果と思われる。実際、プレイ中に意識してみると右手の小指に干渉していることがよくわかる。二百時間プレイのごほうびアイテムは作中でありがたく頂いたので、現実では是非ともご遠慮したかったものだ。と言っても詮なきことよ。とりあえずクッションなどの環境の見なおしはさておいて、三角ボタン連打での射撃が有能すぎる飛び道具キャラクターたちに八つ当たりをしておくとしようか。まさかゲームを自重するなんて、そんな、とんでもない。それにしてもスマホだこならまだしも、VITAだことは我ながら色気がないにも程がある。



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もろもろ少し納得の行くあたりまでものごとが落ち着いたらこれを身につけよう、と買ったネックレス。レンコンをモチーフにしていて、色は金、肌ざわりはレンコンらしくでこぼこ。たぶん、何もなかったらこれを選ばなかった気もする。それが二月末ごろのこと。昨日、ようやっと胸もとにお迎えできた。レンコンのいわれは「先を見通す」だったか。ひとり自由に連想するとすれば、「視点が多い」「逃げ道が多い」「ひとつに決めなくていい」といったところ。とてもいい加減なのだけれど良い加減でもあるかなあと、さまざまに言い訳できるのもありがたい。何であれ、絶対にこれ、と固定してしまうと自分も他人も追いつめかねないので、どうしても譲れない強くて大切な決心をしても時々ちゃんと疑おう、という姿勢はゆるやかに保ちたいのである。ところで、願掛けの意図があるなら逆境の時にこそぶらさげておいた方が良いんじゃないの？とお思いだろうし私も思うのだけど、そこもそれ、なんとなく。この服を着るためにやせる、やせるって言ったらやせるんだから買っておく、みたいなものかな。そういう頑なさは、なんとなく好きだ。なんとなく、いとおしい。



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ものぐささ極まってタオルも靴下もパジャマも何なら一部の服(縮まないこと検証ずみ)もシーツとすべてひとまとめに洗濯機に放りこむ。だいたい二十七分たってピーピーと呼ばわる洗濯機を開けると、あらゆるものがシーツにくるまれていてパンのようになっていることがたまに。多分あまりお行儀のよい作法ではないのだろうけれど、ふわっとした香りのそれを見るだけで心なごむので、この際よしとする。



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この世で最も可愛い存在。基本的には。



たまに無性に怖い。



室内は早くもドライ機能の風がそよぎ、うさぎの体温調節に一役かいながら私の肌よりうるおいを奪って去っていく。そんな恒例の５月なかば。



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ゲームに没頭していたらゴールデンウイークが終わっていたなんて、そんなバカげたこと、信じるほかない。
その日がどういった名目でお休みなのか、いちいちカレンダーをのぞく暇もないくらいにゲームの虜となっていたが、ほぼ日サイトのコンテンツ「VERY MERRY EVERY DAY」は、そういえば欠かさず訪れていた。もう習慣になってしまっているのだろう。
Google Doodleに似ているようでまったく違う、おどろきや感心や、知らなかったこと、想像もしなかったこと、教えてもらえてほんのつかの間うれしくなれる、そんな今日を告げてくれる日めくりカレンダー。
世間では時々「なにもない日」が祝われたり、Googleロゴがちょっとした話題になったりするけれど、よくよく考えるまでもなく毎日が誰かの誕生日で誰かの命日なのだなあとふと感慨にふける。
誰も生まれなかった日、誰も死ななかった日って、あるのだろうか。
しかし本当に大切なことは、記念日そのものではなく、その日、その人を思い出す誰かがいるかどうかなのではないかな。
当日でなくても。一言も伝えられなくても。
携帯機の三角ボタンをひたすらに連打しながら、そんな無為な心もちにとらわれる瞬間があった。
そして負け戦となり黙ってリトライ。
実に私らしいゴールデンウイークとなった。



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