一言なのに長いのだから作文はなおさらだらだら、
そのてん手しごと感想お知らせはだいぶん短め。


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八月も後半となるとそわそわ気になり出すのは、手帳。特にほぼ日は手帳情報を求めてサイトに日参せずにいられない。我ながらこの情熱を他に向けたらば予想外かつ遅咲きな開花もあり得るのではと改めて正座しなおすほどであるが、趣味と効率はちぐはぐな線上にあってよいのだとひとり勝手に納得するのもまた夏のおわりの恒例である。
ほぼ日はラインナップが公開されて五日目、いまだ決めかねている。予定帳と日記とアイデアメモと簡単な家計簿を兼ねる使い方をするせいもあり本体を一冊以上を購入するのは大前提として、カバーはどうしたものか。いま使っているものへの愛着が強い反面、三年目ゆえ新しくしたい気持ちも。しかしほしいと思うオリジナル手帳のカバーとweeksのカバーが同じシリーズというのは何だかもったいない。かといってそれ以外に惹かれるカバーは軽く一万を超える。断腸の決断をせねばならぬのか。一年に一度のことだし、もしかしたらまた三年ほど使うかもしれないし、ここは思いきって……!……発売日までうんうん苦悩しよう。
ほぼ日に限らずデルフォニックスやロルバーンあたりの手帳も面白いデザインが見つかるからゆめゆめ油断はできない。九月はじまりは一月のセール時期に格安になるゆえ縁に賭けて待つ手もある。あとはモレスキンとピーナッツのコラボバージョン。2018年は何色でキャラクターは誰がメインか。そろそろシュローダーに来てほしいなあ。彼ならブラウン系が似合いそう。
ともかくも来月から文具店がますます我が聖地となる。毎晩むかう日記の内容が日記の話題ばかりで埋まっていくさまはさながら巡礼者の地図のようだ。その地図を囲むロザリオやメダイが日ごと増えていく愚かしい本末転倒のようだ。盲信の酩酊そのものだ。ああ嬉しい。

170823 2240
一言


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予約していた映画「沈黙」のDVDが一日はやく届いた。いわゆるフライングゲットである。が、ドラクエの前にはまるで歯が立たず。一周目クリアまではお待ちください、せめてそれまで霊的観想でもと、ゲームで疲れた目を休ませるべくココアを飲みながら遠藤周作の文学における日本人のキリスト教とは果たして何を意味するのか、カトリック教徒たるこの私と神との関係は一体、ともはや何度目になるかも分からぬ命題のもと思い馳せていたところに黒い方がかさこそお出まし。争いは好みませぬ!戦いはゲームの中だけで充分だ!この被造物めが!と我ながらなかなか敢闘すること数分。五月にブラックキャップを取り替えたばかりなのになあ。何であれ、神との対話を邪魔されたからには致し方ない。ゲーム再開。これぞ啓示かもしれぬ。

170802 0054
一言


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べっこう、というものに惹かれるようになったのは、おととしの夏ごろのこと。それまでは、どちらかといえば、あまり好みではなかった。特に眼鏡のふちがべっこうだと、何とはなしにひるんだものだった。なのにどうした拍子からか、べっこうのとろりとした独特の透明感をとても美しいと感じている自分に気がついた。もともと琥珀にあこがれているので、そこに縁を見いだしたのかもしれない。人工の、いわばお手頃な琥珀、それがべっこう。そんな印象。実際のところ、ものによっては決してお安くないのだけれど、それはさておき身近なべっこうは特に夏に淡い落ち着きで映える気がする。眼鏡や髪留めはもちろん、べっこう飴も他の季節より一段とおいしく溶けていく。べっこうそのものでなくても、たとえばお祭りなどではそれを連想させる色々なとろみが流れている様で、だんだんと視界が不思議に揺らいでいく。りんご飴のもどかしい甘みとか、金魚すくいのまざりあう水の流れとか、あの空間を、人と人の間を縫う様にしてただよう朦朧としたぬくみとか、それを受けて肌を伝う汗とか。べっこう。苦手な夏を彩ってくれる光がまたひとつ。架空の、あたらしい色の蛍がやわらかく舞う景色を、描く。暑さににじんでぼやける額に。

170705 0015
一言


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竹林に閉ざされた小さな庵で、正座をしながら三日ほど沈黙のうちに過ごしたい。
そんな願いをいっそ現実にできやしないものかと、隙あらばひそかに企みつづける六月だった。
七月もこの調子がやまないようなら実行も辞さない構え。
何だって思いきりが必要なのだ。これは絶対に不可能なことではないだろう。
夢物語だと決めてしまえば、かなわない。
そういうたぐいだ。
あとはただ意志と選択だけが先ゆきを示す。

170701 0030
一言


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お年を召すごとにまるくなる、とは充分に聞き慣れた言葉。それは主に殿方に向けて呟かれることが多い様な気が、私はする。もうかなり長いことお世話になっている方が今年の秋には七十七を数えることに。まずまずおじいちゃんとお呼びしても差しつかえないお年だと思うのだが、この方はまるくなるどころか金平糖におなり遊ばしていっているように感じられてならない。けれど、私は何だか妙に好きだ。すっかり頑固になった口早でぞんざいな物言いも、それゆえか少々せっかちに動きまわる足さばきや身のこなしも、そこから生じるいくつかの問題をたいへん失礼ながら窘めさせて頂いた時の、反発と反省の間で惑っていらっしゃる目の揺れも。最後にご自分の非をお認めになって椅子をひかれる度にはっとさせられる、変わらず私より背の低い、でも毅然という言葉がこれ以上はないほど確かに当てはまる、その立ち姿も。

170619 0110
一言


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