一言なのに長いのだから作文はなおさらだらだら、
そのてん手しごと感想お知らせはだいぶん短め。


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三月に読みさしたままの本を今なら改めて読む余裕がある、と思ったが何ということか、どうも状況を鑑みるに適切な選択と言い難いのである。
だからそれはまだ寝ててもらって、いま無性にカズオ・イシグロを読みたいなあと思っていたらカズオ・イシグロの特集を組んでいる雑誌に偶然にも巡り会った。こういう時、呼ばれてるか読まれている気がする。
カズオ・イシグロといえばノーベル文学賞に選ばれた理由が面白い。
「我々は世界とつながっているのだという感覚は幻想に過ぎず、その下ににひそむ深淵を情感ゆたかに暴いた」
確かに氏の作品を読んでいるとだんだんもの悲しくなってくる。
恋人も友人も個人すらも何かしらすれ違い続けているようで、でもそれが妙に腑に落ちてしまう。
深淵があるなら仕方ないな、と納得してしまう。
ここまで徹底的ではないにせよ、人間に根づく矛盾を主題にする創作家は多いのではないか。
BUMP OF CHICKENとかそのへん開き直っているのかと勘ぐりたくなるほど分かりやすいよなと思った夜。
とても久しぶりにある大切な曲を聴いた夜だった。カズオ・イシグロを読むかわりに。

190612 0029
一言


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本日、五月二十七日は、ドラゴンクエストの誕生日とのこと。
さかのぼること三十三年まえの今日、ドラゴンクエスト無印が発売されたのである。伝説のはじまりである。
よって私もドラクエビルダーズのミニビルドでお祝いをしてきたが、それはまた後日。
私が初めて触れたドラクエは、高校一年のスーファミ版、ドラクエ5だった。
一応、ロト三部作世代ではある(ガンダムで言うところのファースト世代)ため、小学校の教室で男子がファミコンのドラクエの話をしていた記憶はうっすらとある。
ドラクエ3の発売日には全校集会があり、「ドラクエを買いに行く時は大人と行きなさい。一人だと帰りにカツアゲに遭うかもしれないから」とのお達しがあった。
(実際、前作の発売日にその類の事件が一つならず発生していて社会問題にまで発展していた)
が、当時の私はドラクエより「ドラゴンボール」に夢中だったため、ゲームより断然マンガ派。マンガ家になりたかったくらいだからマンガは良く買っていたがゲームにはほとんど興味がなかった。
私には兄が約一名ほど存在するのだが、兄もファミコンが欲しいとねだる子ではなかった。
かといってゲームにまったく関心がなかったわけではなく、たまにクラスメートからファミコンを借りてきて何やら遊んではいた。だから別にゲーム嫌いの兄ではなかった。
ただ、我が家は電器屋を営んでいたこともあって、父がパソコンのプロトタイプを子ども部屋に置くというやや風変わりな環境ではあった。兄と私はそのパソコンに搭載されていたグーニーズのゲームなどのゲームで遊んだものである。懐かしい。
そんな子ども時代を送り、やがて大学に入学した兄がどこからともなくスーファミを買ってきた。
その際に兄が選んだソフトが、ドラクエ5だったのである。
もとより兄は私とは正反対の性格。性差も絡むのかもしれないが、なんでも「買って買って」と騒ぐ私に比べ、兄は堅実に貯金をしたり誕生日を狙って欲しいものを手に入れるタイプである。
ふだん慎ましやかにしている分、まれな「これ買って」は的中率ほぼ百パーセント。
兄に秘訣を尋ねたことがある。すると兄はこっそり教えてくれた。
「おまえみたいに毎日のように買って買って言ってると親も慣れてかわしやすくなる。でも俺みたいにしてると逆に大人は心配するんだよ。本当に欲しいものを確実に手に入れるために何も欲しくないって演技で親を手玉に取るんだ」
我が兄ながら策士。
スーファミを買ってくる前にも、夏休み中の日雇いのバイトで手塚治虫の「ブラックジャック」と「アドルフに告ぐ」を一巻から買いそろえるような兄だった。毎日、バイトの帰りにきっちり三冊ぶん買って帰ってきた、高校の夏休み。二学期が始まる頃には既巻を制覇していた。
つまりその頃には自分で稼げる手段があったため、親に「買って」とせがむこともなかったのである。
ただ、さすがに高校生では手の届かないテレビやビデオは父から何らかのタイミングで買ってもらっていた。このあたりは電器屋という家庭事情をうまく活用したのかもしれない。
そして大学生になり、紆余曲折を経てスーファミとドラクエをもたらすに至った。
私はその恩恵に与ったわけである。他力本願は治癒不能。
ドラクエ5すごい、ゲームすごい、と感激しつつ、家に遊びに来ていた中学時代からの友人に「さすがにこればかりは兄貴に感謝!」と語った、その結果。
友人二人は顔を見合わせ、急に笑った。
「大学生でスーファミとか遅すぎない?普通、中学ぐらいからやるものだし、あんたのお兄ちゃん変わってるね。もしかしてオタク?大学生でオタクデビューとかモテないでしょ。私ならやだもん、そんなの」
ここで誤解のないよう明かしておくと、現在、兄とは完全に没交渉である。というのは、兄が引きこもってそろそろ二十年になるばかりか、私が実家にいると流血沙汰になる程度にはおかしくなってしまっている。
だから兄とは、恐らく父が要介護となるまで会うこともないだろう。事実、実家から徒歩で十分とかからない距離にいながら、私は兄とはもう十五年は接触していない。
数年前まではこの状況を何とかしたかったが、もろもろ手を尽くした末、今はもう私も諦めてしまった。
しかし、あの時、友人が兄を笑った時は、何か謂われのない侮辱を受けた気がして、あまりの憤りに言葉が出なかったのも本当のことなのだ。
「あのね、兄はあなたたちや私とは違うの。私みたいに何でも親を頼る人じゃないし、あなたたちみたい流行とか普通はこうだああだでものごとを決める人でもないの。努力して自分の力でできるようになるまで我慢できる、尊敬すべき人なの。少なくとも他人の家にずかずか入ってきてお菓子のゴミ袋ちらかしながらそこの家族を馬鹿にするような、育ちの悪い人間じゃないの。大学生でスーファミがおかしいなら、高校生にもなってそういうこと平気で言っちゃうあなたたちの方がどうかしてると思う。価値観が全く合わない様だから今すぐ出てって」
と、たぶん、あの時の私は言いたかったのだと思う。
何も言えずに会話は流れてしまったけれど、その友人たちとはやはりその後、当たり前のように疎遠になっていった。
ドラクエを前にすると、なんとなくこのことが記憶の底から立ちのぼってくる。
今でこそ兄はひどい状態にあるが、本質的には賢く(ずる賢い面も)、真面目で、何だかんだと身の丈を知っている人。
ドラクエ5の主人公に本名の苗字をつけていたくらい、遊び心もないし遊び方も知らないし、勉強はできるけど想像力は絶望的で、自分が理解できないものは対象が間違っていると切り捨てる、どうしようもない人。
だけどドラクエ5をやっている時は、楽しそうだった。
今、ゲームをしているかどうかも分からないが、兄ならドラクエビルダーズよりマインクラフトをやりそうだなとは思う。
そして私と違って豆腐建築で妥協せず、毎日こつこつと隙のない建物を構築していきそうだ。
そんな話をいつかできればいいな、と願ってはいる。
兄のことは好きでも嫌いでもないが、やはり兄は兄だからと、物理的にも心情的にも距離を置いて認めたからこそ、今は諦めたのだ。先は分からない。ただ単純に、エンディングが楽しみである。

190527 2359
一言


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のび太の牧場物語をプレイしたいがためにSwitchが欲しいと駄々をこねている私であるが、絶妙なタイミングでお気に入りのゲームブログさんがこのゲームの体験版レビューを綴ってくださった。
これはもはや運命と呼んで差し支えなかろう。何しろこのゲームブログさんがなければ私はPS4を買わなかったかもしれない。その程度には影響力の強いブログさんなのである。少なくとも私に対しては。
(気になる方は「トモイナ」で検索なさいまし)
さっそく拝読しにうきうきと飛んで行った。
……。
……このゲーマーさんは非常に公正な方とお見受けしている。辛口な評価であれば、それは彼が心底から「いかんな」と思っている何よりの証。
星ひとつ……。
い、いや、体験版だしね?よく知らないが体験版と言うからにはほんのさわりぐらいしかプレイできないのだろう。スクショの絵は可愛らしいしオリジナルキャラクターもなかなか面白そうな設定だし、牧場物語ってポポロクロイスともコラボしていたんだ、へえー、とまたひとつ賢くなれたし。
「ドラえもんも牧場物語も嫌いじゃないけどコラボしてまでやるものでもない」といった主旨の結論に至っているがいやいや、ドラえもんじゃないから。のび太だから。のび太だからね。のび太の牧場物語だからね。
……。
別にブログのせいだけではなく、五月三十日にドラクエビルダーズ2のダウンロードコンテンツ第三弾と無料アップデートが配信されるから今回はSwitchごと見送る。ゲームを二本、同時に抱えるのは今の私にはちと厳しい。
限定の万年筆も欲しい。ボヘミアン・ラプソディーや00舞台版のブルーレイも欲しい。何ならPS5も欲しい。
限りある予算と日常の予定を過不足なく照らし合わせて優先順位をつけると、どうしてもSwitchは後回しにならざるを得ない……まこと断腸の思いである。
のび太、年末あたりまで待っててね。牧場で。きっと行くからね。ライフイズストレンジ2が日本でも発売されない限りちゃんと行くから、どうかのんびり寝て待ってて。

190527 0049
一言


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シロさん情報で、「のび太の牧場物語」なるゲームが発売されると知った途端、すべての細胞が活性化。
しかしSwitch……PS4版はないのか!はいおしまい!
いいの。私にはドラクエビルダーズがあるもの。あれも2はSwitch版があるからそれを買えばリプレイや新しいビルドがもっと気楽にできるようになって幸せいっぱいだろうけど、いいの。
だってSwitch本体、のび牧場、ドラクエビルダーズ2ってなんぼ掛かるのよ。
だからいいの。
他にもやること、やりたいこと、やるべきこと、沢山あるし。
万年筆もこれから限定が幾つか出るし。LAMYは今年、サファリが三色展開だから大変だし。アルスターも楽しみだし。
夏はエアコン代かかるし、冬は暖房費かさむし。
いいの。
……やりたいやりたい!のび太の牧場物語やりたい!
牧場物語はやったことないけれど、要するに牧場すればいいんでしょ?(一応、アマゾンで調べた)
ビルダーズも建築っぽいことを始めるまではひたすら農業と牧畜に精を出してた私だから、これは絶対に楽しめる。自信がある。
寝食を忘れてのめりこむことだろう。
でも、Switchなのだ。PS4ではないのだ。PS4なら待ったなしだったがSwitchなのだ。
いや、vitaが消えた今、Switchがそれに代わる役割を果たしてくれると踏んで欲しいと思わないでもないけどね、うん、vitaじゃないしPS4でもないし、Switchほしい。
今後のゲームビジネス展開がPS4メインなのかSwitchメインなのか見極めてから決めても遅くはない。そう。落ち着け。いつでも買える。衝動を抑えてこそのホモサピエンスだろう。
ほしい!Switchほしい!今ほしい!
いや、贅沢は言わない。
のび太の牧場物語の発売と同時ぐらいのタイミングで欲しい。
どうせソフトを買うなら初回限定特典つきがいいし、かと言ってソフトだけ購入というのも不毛だし、本体……Switch本体……ほしい……。
「ウィッチャーズ」とかPS4でやりたいゲームもあるけれど最近あまりに本格でなゲームはややお疲れ気味なので、ビルダーズとかのび太牧場でのんびり仮想空間を育てたいのよ。一日二十時間ぐらい。
でもハード二台持ちって結構ゲーマーなイメージ……そんなもの関係ない。
Switch、ほしい。Switch、ほしい。

190518 2340
一言


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四月末からスマホが半壊している。
という記事をスマホから打ち込んでいる。
症状を書くと、最初はスピーカーの不調だった。
たとえば、通知音が鳴らなかったり、時報が鳴らなかったり、タップ音が鳴らなかったり。
やがてついに動画も聴けなくなったくだりで、ようやくサポートセンターに電話をした(音声通話はできる。ただし耳に当てないと聞こえない。つまり何て言うんだっけ、とにかく置いた状態ではどうしようもないが耳に当てて聞こえるのならましだと判断した)。
その前に調べて可能な範囲で対処法を試みた。
サポートセンターのお姉さんから教わったいくつかの方法(セーフモードでの操作など)で復活を願いもした。
が、どうにもならなかった。
その頃、ちょうどゴールデンウイークに突入。
修理に出しても普段に比べればあちらの作業も遅れがちになるだろう。
ということでゴールデンウイーク明けまで待つことにした。
その間に不具合が追加され、何と外でスマホを起動させた瞬間、充電が一気に五十パーセント減少という珍事に至った。
が、基本的に家にいることの多い私。
ずっと充電させていれば良いとごまかしている。
そして、もはや面倒なのでスマホを買い替えるつもりでいる。
本来ならばこのスマホの契約は秋までなので、少し早めになってしまうが、修理から戻ってくるまで待つのも面倒な上、もし万一、修理が不可能で交換となった場合、保護ガラスなどの再装備が非常に厄介である。
なら買い替えた方が何かと楽。
ただ、問題はこのシリーズの機種があるかどうか(isai愛用)。
それはこれから調べるとして、もういっそINFOBARあたりのガラスマに戻る誘惑もむくむくと……とにかく月額の安さが素晴らしいと賞賛せざるを得ないし、INFOBARかっこいい。罵倒に値する性能を補って余りある美しきデザイン。
いやさすがにあれは二台持ちさま専用機だよなあ。と、我に返ること数回。
ところでPS4がどうも調子がおかしい。
スマホの充電コードも外装がめくれてきている。
パソコンも時々、微妙な動きをしてくださる。
わたくし、電化製品に嫌われはじめたのだろうか。スマホ買い替えのついでに万年筆(LAMYちゃんアルスター限定)も購入するつもりでいる強欲をたしなめられているのだろうか。
いちばん元気なネット関係のツールがiPad Airとはこれいかに。
現在の私には文字を打てて、それをアップロードできるスペックさえあれば充分ではあるのだが(通話は大前提。何かあったとき救急車ぐらいは呼びたい)、資格を取れて転職できたらやはりそれだけでは済まないし、勉強中にも何だかんだと最低限、スマホは必要なのである。
とはいえ、パソコンを新調する手もあるといえばあるし、通話はガラスマでも事足りるわけわけだからINFOBAR……と思考がさまよっている。
スマホがなければ色々とアナログなことが片づきそうだな、という打算もある。
ベッドの中でだらだらスマホいじりより、本をのんびり読んで眠りにつきたいなあと。
別にスマホがあってもできることなのはずなのに、スマホはまったく言い訳をするにもあまりに便利すぎる。

190510 0021
一言


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