具体的に、どのへんがひどいのかというと、ここ。



左耳部分のゴム編み部分、編みはじめの頃はこれが輪編みだということを忘れていて間違えまくってしまった。
でもまあ、これも味ということで、おかげでふっきれて肝心なところ以外はかなり自由に編むきっかけに。



レシピでは耳あて部分から上はメリヤス編みの指定になっているけれど、この通りかのこ編みを入れてみた。
その他、適当に裏編みを施したりもしている。さすがに適当すぎて何の形にもなっていない。模様の編み図を作れるようになりたいなあ。まだまだその域ではないか。
更に、かのこ編みは二目かのこを二種類とりいれているのだけれど、やっぱり途中まで間違っている。輪編みなんだってば、私よ。
最後の減らし目も当たり前のように失敗。
そんなこんなでも一応は完成するのだから不思議だ。



トップの花みたいな閉じが気に入っている。小さなぽんぽんを付けるか迷ったけれどこれが見えなくなるのでこのままに。

間違いだらけのわりにサイズはまずまずちょうど良い(ぐるりと大体58センチ)。かぶってみるとちゃんと耳たぶまで隠れる。
ためしに前後を逆にしてみたら、意外にも違和感がなかった。多分、レシピ通りにぽんぽんやタッセルを付けていないからだろう。こめかみ部分もしっかり防寒してくれるので特に寒い時は前後さかさまも良いかもしれない。
これを筆頭に、着こなしというか、かぶりこなし次第でそこそこ雰囲気が違って見えたりするのが面白い。指定よりも太い針でゆったりめに編んだのが幸いしたかな。ジャストサイズだとなかなかこういうことはできない。

むら染めの糸が好きなので、編んでいる間の色の変化も楽しみのひとつだった。
ところどころ穴が空いている様に見えるのはネップ。ツイード風の糸も好き。好きが色々つまった帽子になってくれた。

引き返し編み、という初めての手法を学べたのは大きな収穫だった。言うまでもなくそこも失敗に失敗を重ねている。
実践しながら理解していくのが性に合っているから、どんなに間違えても落ち着いていられるんだろうな。

この帽子のレシピは本ではなく、ネットのフリーレシピだったこともあり、言い方は悪いが親切かつ細かい説明はなかった。また、こちらが初心者以上であることを前提としている分、私にはまさに難関そのもの。
最初は編み図を見てもちんぷんかんぷんで、いったん全部ほどいてやり直したりの飽くなき試行錯誤の産物である。
先に書いた通り、編みながらわかっていくという感覚は、手しごとの喜びをはっきりと思い出させてくれた。

耳あてのある帽子はあと2つほど編みたいなと思っている。できればこの耳ぴた帽ももう1つ編みたい。
冬はミトンを編むことが多いけど、今年は帽子を練習したい気分。何となく。
とりあえず、親指部分だけ編まれず放置されたままのミトンを完成させよう。それからまたミトンを編む……かもしれない。
でも本命は帽子。
いろいろ編みたいのが本音。
ぜいたくで幸福な悩みである。


使用糸:
オリムパス、メイクメイクココット411を2玉(計40グラムぐらい?)
ワールドフェスタキャンディツイード685(ほんの少し)
使用針:
6号5本
完成サイズ:
直径56センチ(プリム部分。伸縮性あり)
トップから耳あて底まで20センチ、額部分まで14センチ(平起きで採寸)
主な技法:
引き返し編み、ゴム編み、かのこ編み(二目、二種類)
参考にさせて頂いたレシピ:
http://orochiknit.com/patterns/mimipita/
制作日数:
5日ほど(一度やり直した1日分は別)

170104 2018
手しごと、耳ぴた帽子(棒編み)


←表紙


×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -