もうちょっと全体像をば。





横から見るとこんなふう。

北欧風リリヤンとかぎ針と棒針で編んで、棒針のところはひたすらかのこ編み。



好きなんです、かのこ編み。
適当に小花の模様も入れてみたけど、ここは失敗したな。たぶん模様の部分はメリヤス編みにするとか、何かしらのやり方がちゃんとあるのだろう。

さて、各パーツごとに編んで、縫いあわせたり色々とやって、最後はスナップで留めるつくりにするつもりだった。
が、面倒になった……わけでは断じて無く、シンプルに、糸だけですませることに。



黄色い糸をひっぱって、



すぼめて、結って、



これでボタンがわりになる。

その前に、下側にある方の太いウール糸で巾着型にひきしぼっておく。



これは大きさを調節できるようになっていて、上の花っぽいものがなくなっても何とかなるぐらいに余裕を取ってある。

ちなみに裏地は、使いふるいしたキッチンタオル。アフタヌーンティーで数年前に購入したもの。
マトリョーシカも好きなのでここで再利用できて本当によかった。



ちゃっかりタグを活かしてみたり。
なお、太いウール糸はこの折り込み部分にだけ通してある。つまり四隅のみ。
そうそう、これ、丸く編んでいるわけでもなく、長方形に編んだものをしぼってそれらしくしているのです。
本当は糸が通る部分の全体をかがって縫うつもりだったけれど、ウール糸の性質上(ウールというより羊毛フェルトに近い?)、それだとすぐにはげてしまうことに気づいた。



コンロで湯たんぽごとお湯をわかしたら、ミトンをはめて、そっと置きます。
後は紐やら糸やらをひきしぼって結んで終わり。

単純な構造のわりに妙に時間がかかったな……理由は恐らく暖冬にあるものと思われる。
必要は発明の母とは良く言ったもの。

おとといの夜、さっそく試運転。
予想外に悪くない。
やはり直火があたる平らな部分が一番お熱くなるので(その後、すぐに全体に熱が行き渡るとしても)、裏地をつけて正解だった。
花風の断熱効果もちょうどいい。これなら低温やけどはしないと思う。



一応、これが裏と表を逆にした時の図。
これだとちょっと熱を通しにくくなるので、その日の気温にあわせて変えることができる……かな。たぶん。



惜しむらくは、この花をめざして作った部分が、思ったよりはふっくらしないこと。
湯たんぽのサイズをもうちょっとちゃんと測るとか、裏になる部分を巾着っぽくしぼった時とのかねあいとか、そのあたりの考えが足りなかったせい。

そういえば、そもそもは花のほうを裏にするつもりで作りはじめたのだった。
途中で方向転換すると、やはりどうしても弊害は出てしまう。
ということを、改めて学べたので良しとする。

とにもかくにも、
「直火にかけて熱くなっている湯たんぽを鍋しきっぽいものに置くようなことから始める湯たんぽカバー」
という当初の目標は、一応はたせたらしい。
試行錯誤の経過も楽しめた。
実際に使っていくうちに改良部分も出てくるだろうから、適宜、対応するつもり。

2月あたりに最大限に活躍してもらえたら……と思うけども、暖冬は、それはそれで助かるなあ。
インテリアと化すのだとしても、まあ、この冬はそれでもいいのかな。


使用糸など
基本的にウール100%のあまり糸。
(一部にアクリル混のものを使用)
北欧型リリヤン部分、6号かぎ針。
花びらの部分、7号かぎ針(ここにヘアゴム使用)。
かのこ編み地、10号針と8号針(間違えて)。
赤の刺繍糸、2本取り。
ウール糸はフライングタイガーコペンハーゲンにて購入。
裏地はアフタヌーンティールームリビングのキッチンタオル。
直径20センチから30センチまで調節可能。ジャストサイズは23センチ。
制作時間、約2ヶ月。実質10日ほど?

160109 2120
手しごと、湯たんぽカバー


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