コスメブロガーにしてユーチューバー、その一環として(で良いのかな)ネイルアートにも勤しむ銀さん。
そんな彼女からの、爪を貸してくれないかという、もったいなくも嬉しいおねだりが事の発端でした。
実はわたくしめ、ネイルアートなるものにはほとんど興味がなかったのですが(見ていて綺麗だな、かわいいな、と思っても自分ですすんでやる程ではないという意味で)、友のたっての願いをどうして断れましょうか。
私でよければと照れ照れしつつお受けしました。
が。
「どんなデザインにしようかな」と真剣に思案する彼女に、
「じゃあみっくみくにしてよ」
とか言い出す図々しい女がひとり。私です。他ならぬこの私です。

ミクさんに関してはほとんど知識ゼロの状態の我が友人。
以前「いっといとにしてやんよ」と言ってみたところ、本気で意味が分からず、ただ語感だけは相当ツボだったのか無邪気に大笑いだけはしていたというくらいにご存知ないお方。どうでも良いけど私が彼女に対してこれまで放った数々のジョークやダジャレの中でもあれ以上にうけたネタが果たしてあっただろうか……。
かくして、お互いに、
「よく知らない、分からない、特に関心もない、けど面白そう」
というところで奇妙に合致したコラボレーションの運びと相成ったのでありました。

そこからの銀さんの躍進ぶりときたら、もう驚きを禁じ得ませんでした。
画像を検索し、ミクの特徴をとらえ、ここまでやってくれたのだから。すごいです。みっくみくです。とにかくみっくみくです。







爪を預けたが最後、目の前でどんどんみっくみくになっていく、その衝撃をご想像ください。
いやもう、本当にこのひと何なのかと。実は隠れミクオタじゃね?と思いたいところだけれど、そういうあざといことが出来る人でもないので、そりゃもうびっくりです。
言い出しっぺのくせに無責任ですが、この完成度には常より冷静な私も本格的に度肝を抜かれました。
2015年の我が驚愕アワードを彼女に押しつけずにいられません。
ミクさんについてほぼ無知の状態からよくぞここまで……!
すべては想像力および創造力の為せる技でありましょう。みっくみくどころかぎんっぎんにまでされました。どうしてくれるのですか。

道具などはすべて彼女が用意してくれました。
私が関与したことと言ったら「ミク風にしろ」という無茶ぶり(その時点では)と爪10枚の時間制限つき貸与だけなので、間近で全行程を見守っていたとはいえテクニックなど細かいことは分かりません。すみません。すみません。
あ、薬指の薄い色はネギのイメージだそうです。銀さん、そこまで調べ尽くして……。
使用ネイルや技法など、ご興味のある方も、あまりそうでもない方も、銀さんのブログと動画をどうぞご覧くださいませ。
そういえばわたくし、ゲストではありますがこの度YouTubeにて全世界デビューを果たしました。指だけ。嬉し恥ずかし。

ブログでの解説(YouTube)

動画(YouTube)

「人差し指と小指はまさにミク、わけてもproject diva 2nd「ロミオとシンデレラ」のそれか、あるいはルカ姉とのデュエット曲「magnet」のイメージそのものだ」
と、動画説明欄で偉そうに語っている誇らしげな女が私です。
ここでちょっと補足しますと、私自身がそれほどディープなミクオタでもなく(いや本当に……)、いま知るボカロ曲の八割はゲームではじめて聴いたというレベル。前述の2曲もそれに当てはまります。
よって、オリジナルの動画よりもゲームのproject divaバージョンの印象の方が強いのです。
ゆえにピンクのビーズをつけてもらった瞬間、私の中でたちまちdiva鑑賞モードに切り替わっただけで、決してオリジナル動画よりゲームを高く評価しているなどという意図はありません。
単純に、どちらになじんでいるかというだけの話です。
ディープなミクオタでないことと併せて、どうかご了承ください。

このネイル、除光液を使わなくてもぺりぺりはがれるからね、ということでしたが、シャワーを浴びたらあっさり1枚ほど行方不明に……その前にさんざん自撮りをしておいて賢明でした。珍しいこともあるものです。
翌日、またなくしてしまうくらいならと思いきってみずから剥離。この処置はまさに断腸の極みでありました。
9枚のかけらになってもまだまだかわいいので、ほぼ日手帳に貼りつけて大切にしています。ちょっと怖いだろうな、知らない人が見たら。

銀さんの底知れぬ創造性を心から賞賛します。
なので、リンレンルカカイトメイコをイメージしたネイルアートを順次この指に施すよう既にお願いしていたりします。
が、実現するかどうかは彼女次第。
さすがの私でも至難の域であることは分かりますし……リンちゃんの場合、やはり炉心融解のあのモノクロ(?)ベース……なのかな……いやメランコリックの緑のお花もかわいいよな、もういっそ悪ノ娘でゴスロリっぽく、しかし必ずどこかしらに黄色を入れて、と辛うじて連想できなくもないのですが、メイコ姐となるともうお手上げなのです。今から勉強すれば良いのかな……酒瓶くらいしか現時点では浮かんできません。
しかし銀さんはやれるかもしれません。彼女は私ではないので。未知数です。
もしもこの計画が実った暁には、もちろんこちらでもご報告させて頂きますとも。銀さんのお許しが出れば。
だってもう銀さんの作品であって私の爪など単なる土台ですものねえ……ネイルアート、すなわちアートワーク。

というわけで脳内BGMはtell your worldでお願い致します。
自分ではないひとの、そのひとだけの世界を垣間みることは、どんどん内側にしみこむうるおいとなって、新しいわたしをかたちづくるまで満たす。
あらゆるものごとは途切れない関わりのもと、どこまでも連鎖し循環していく。
今回の経験で私が得た有形無形のめぐみと感動を、どうにかして巡らせていきたいものです。

大切な友達の銀さんへ、限りない感謝をこめて。

151029 1723
一言


←表紙


×
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -