一応、箱の裏に説明図が載っている。



大ざっぱ。まったく分からないわけではないが発展の仕方がさっぱりだ。
youtubeで探したところ、親切な動画を発見。これで始められる。



針(というのかな?)は4本。日本の、少なくとも私が使っていたリリヤンは5本だったはず。最初に星型に糸を引っかけていくのではなかったか。どうだったか……。
とりあえず、今回のこれでは内側から糸を順ぐりに巻きつけ、かぎ針を使って編んでいく。



……かぎ針って、日本製だと必要だったっけ?
などなど、いちいち我が国のそれの記憶と比較しつつ編む。思いのほかすぐに慣れて、すいすいと。



これを見てトイレを連想した人は名乗り出なさい。握手しましょう。
さて、今回のこのリリヤンの困ったところは、あるていど編むまで進捗状況がまったく分からないということ。
日本のリリヤンはプラスチックで透明だった気がする。よって、それなりにどこまで編めたか、きちんと出来ているか確認が可能だった、はず、だけれど、これはそうは行かない。
そしてやはり最初のほうで編み損なっていた。
編みながら下から糸を引いて調節する段階できつく締めすぎてしまうと、改めて編み続ける時にうっかり針から糸が外れてしまう。何とか修正したつもりでもこうやって顕著にミスが残る。



そのあたりを気をつけながら黙々と編んで1時間。



2時間ほどで完成。というよりも、同梱それていた糸が尽きた。
そういえばびっくりしたことに、毛糸だったのです。日本だともっとこう、てろっとした頼りない糸だったのに。お国柄の違いかしら。
毛糸は青、赤、黒、白、黄色が約50センチずつ入っていた。これで北欧風に編めということなのだろうか。配色センス皆無ゆえ、冠婚葬祭の如き仕上がり。
さて、幼少のみぎりにも煩悶したこと。
これ、何にするの?



いじくり回しているうちに、何となく帯締めの練習を始め、はたと気づいた。
これで帯締めが編めるのでは?
今回のこれは練習に過ぎないが、基本は大体つかめたことだし、糸を変えれば自由に作れる。
帯締めなら絹か、レース糸かな。
数本を編んで縫いあわせ、端にタッセルをつければそれらしくはなるだろう。

調べてみたところ、似た様な要領でマフラーなど、様々にアレンジできるらしい。
面白い。
この長さのものをかぎ針や棒針で編めと言われると恐らく途中で退屈してしまうのだが、リリヤンは何故かするするとやれる。
出来がなかなか見えてこない仕様への、単純にわくわくする気持ちもある。
聞けばフランス風のリリヤンもあるとか。
またひとつ、楽しそうな世界を発見した。

何より、この人形型が収集癖に火をつけてくれそうで戦々恐々とする。にやにやしながら。

150923 2130
手しごと、リリヤン(?)


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