最初はリズムに乗ることかと思ったが、ゲームの性質上、それは至極当然、おのずとそうならざるを得ない。
次に、優しいメロディならそっと柔らかく叩き、激しい旋律であれば怒涛の様に打ちのめすことかとも逡巡した。
違う、違う。
どんな曲にも自分の感情を一片たりとも乗せないことだ。
明暗も寒暖も差し挟まず、ただ無心に譜を追う。
さしあたり、炉心融解に今夜は取り組むべきだ。
逃げ場を許されない無感覚こそがすべてだ。それ以上も以下もまったく不要だ。唾棄すべき異物だ。
141217 2311
一言、ゲーム
←表紙