わけもなく大声だして
道端で遊んでいるそこの君
いつまでもそうじゃないぞ
器ってものを大きくしていくんだ
どろんこだらけで
賞状なんて紙切れ、興味ないって顔で
そこらじゅうでカンを蹴り飛ばしていてもさ

だって歌ってるんだろう

こっちを向かせて目を覚ましてやる
絶対に無視なんかさせやしない

若さゆえにおかたいそこのあんた
今はまだ主張も表現もこの街でしかやれてないけど
いつかは世界に乗り出していくんだぞ
真っ赤な顔して
恥ずかしくって隠れたくなっても
結局、どこにいたって自分ってやつを出さずにいられなくて

歌ってるじゃないか

黙らせられると思うなよ
黙ってられると思うなよ

瞳だけで訴えかけてるそこのあなた
もうご自分には老いと貧困しかないとでも?
そのお望みの平穏とやらはどこへやった?
まったくもって、みっともない
不名誉ってものだろう
まず他人と出会って原点回帰だ

歌いながらさ

そう簡単には終わりゃしない
君もあんたも誰もかも

140719 2213
一言


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