私「あ、やべ。冷凍庫にアイスないわ」
友「やっちまったねー」
「後で買いにいかないとなー」
「ガリガリくん、忘れないでね」
「ん?ガリガリくんはあるよ。10本ぐらい」
「ガリガリくんは、アイスなのよ?」
「違う」
「いや違わなく」
「違う。ガリガリくんはガリガリくん」
「別腹とも違うと」
「違う」
「太ってしまえ」


本屋さんにて
私(うーん、自力で探したかったけど、見当たらないな……この本屋さん、陳列の仕方が微妙に分かりづらいんだよな。しょうがない、店員さんに聞くか)
「すみません」
女性店員さん「はい」
「角川エースコミック……だったかな、角川のコミック、どのへんにあります?」
「ええっと……少々お待ちください。コミックの棚はあちらになりますが、角川さんですね……申し訳ございません、タイトルを」
「……悪魔のリドル、です」
「あくまの、いろる?」
「いえ、……悪魔の、リドル」
「あくまの」
「リ、ド、ル」
「でぃ、ど、う?」
(はちゅねみくまんを買えなかった時のことを思い出してめげそうになる)
どこからともなく現れた男性店員さん「晴ちゃん、かわいいですよねー!」
「大好きです!」
「申し訳ございません、現在、在庫切れでして……お取り寄せですと1週間ほどお待ち頂く形になります」
「あ、そうですか……では結構ですので。お手数おかけしました。ありがとうございました(アマゾンで注文するか。今日入荷してたみたいだし)」
「僕はコミック担当としてアニメ化前から発注を増やすよう主張してたんですけどねえ……3話あたりから一気に売れてくれて、嬉しいんですけど、ね」
「萌えが分からない上司さんがいらっしゃると本屋さんも大変でしょう」
「まったく、BLは売れるけど百合は無いと思ってますからね。本当に申し訳ありません。またのご来店をお待ちしております」
「滑舌を鍛えて参ります」
「りろりゅ!」
「いどょる!」
「ありがとうございましたー!」
あそこの本屋さんでは稀にその筋の出来る店員さんに遭遇する。数ヶ月と経たず姿を消してしまうのは萌えに疎い上長と衝突でもしたのだろうか。彼ら個々人と、あの本屋さんに幸あれ。あふれんばかりに。

140518 2223
一言、会話


←表紙


「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
×
- ナノ -