大丈夫です!



少女はそこにいた

殺伐とした場所に

その場には似合わない

無邪気で明るい

だが時に残酷な

太陽のように


巻き込んでしまったと麗鳳は心底後悔した
まだ銃撃経験のある弟のみなら何とかなっただろう
だがその場所には妹たちの母に似た面影を持つ少女が人質として捕らえられていた
半分以上が自分の所為であるのだが・・・
たぶんこの場に上の妹がいたら爆笑しているだろう
彼は奥歯を噛みしめた
ふいに彼女は「大丈夫です!!」と声を張り上げた
何が大丈夫なんだと言う彼の代わりのように少女の弟も声を張り叫んだ

「何が大丈夫だよ!!姉さんとうとう恐怖感までなくなっちゃったの!?」

こいつもこいつで大変だなと頭の隅で思う
しかしその後彼女は無邪気に彼にとって今までに言われたことのない言葉を言う

「だって、麗鳳さんが私のこと助けてくださいますから!!!!」

彼はその言葉に押され一か八かの賭に出る
彼女を守りたい
今までになかった感情に戸惑うこともなく自分の青龍刀の鞘を投げつける
それを弾いてからやつは彼女の頭を撃つだろう
その隙を利用して青龍刀を奴の腹にぶっさす
そしてから切り裂くように彼女のいない方へ刀を動かす
そしてそれにあうように力をなくした手から落ちる彼女を受け止めた
そして発砲しようとする相手をいつの間にかやってきた葛原がぶん殴る
弟は緊張から解放されその場へ座り込んだ
そんなことを知ってかしらずか彼女は嬉しそうな笑みを浮かべて

「私の推理に間違いはなかったでしょう?」

と微笑んだ
彼はそんな少女にすがりついて声も上げず震えず涙だけを流した






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