Lancer side

彼は一瞬目を疑った

思考の中に存在していた親友が目の前に存在しているからである。

幻かと思って自分に対して苦笑を浮かべた。

どれだけ親友と逢いたいのだろうか、と

確かに最期はその親友を見てから死にたいと思っていた。

だけど…まさか幻を見る程とは…

彼は苦笑して、幻と思われる親友を見た

暗い中でも親友の金色の髪は綺麗に輝いていて

まるで月を見ているようだと思った。

最後の最期にいい夢をありがとう。

そう呟いてから、彼は自分の舌を己が歯で挟んだ

そしてから噛み切るように歯に力をいれる

自分が居なくなれば主は安心するだろ

頬に一粒の涙が流れた時、彼は意識を手放した。

舌はまだ……繋がっている…?





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