3 Lancer side 彼は一瞬目を疑った 思考の中に存在していた親友が目の前に存在しているからである。 幻かと思って自分に対して苦笑を浮かべた。 どれだけ親友と逢いたいのだろうか、と 確かに最期はその親友を見てから死にたいと思っていた。 だけど…まさか幻を見る程とは… 彼は苦笑して、幻と思われる親友を見た 暗い中でも親友の金色の髪は綺麗に輝いていて まるで月を見ているようだと思った。 最後の最期にいい夢をありがとう。 そう呟いてから、彼は自分の舌を己が歯で挟んだ そしてから噛み切るように歯に力をいれる 自分が居なくなれば主は安心するだろ 頬に一粒の涙が流れた時、彼は意識を手放した。 舌はまだ……繋がっている…? 前 次 |