3-7 そんな中黄金の光が一カ所に集まり、高笑いがその場に響いた 闇に紛れて観察していたアサシンは頭を抱えた。 勿論アサシンを通してその光景を見ていたそのマスターとその師匠も頭を抱えたのだが。 「聞いたか?姉の趣味で女装した者が王となのっているぞ?」 もう大爆笑だわという勢いで現れた果てしなく金色で身を包んだ男は言った。 それと同時にまた馬鹿が増えたとケイネスは頭を抱えた 「しかも我以外に王と名乗る雑種がもう一人。笑いが止まらぬわ!!!」 愉快そうに姿を現した男はそう言った その発言に思考回路を取り戻したライダーは 「笑われてもなぁ・・・イスカンダルたる余は、余に知れ渡る征服王に他ならぬのだが」 と顎鬚を撫でながらそう言った 「たわけ。真の王たる英雄は、天上天下に我ただ独り。あとは有象無象の雑種に過ぎん! そう、例えるならA○B48の総選挙に選ばれた1位の様にな!!!」 例えがよくわからんがとりあえずこいつが自信家というのがわかった。 セイバーはそう思いながらも何も言わずに金色の男を見つめた。 そもそもAK○48ってなんだ。てか独りってこいつぼっちなのか。 そんな中金色の男の視線は征服王から王とか関係のないランサーに目を止めた 真の王を自称する彼にとって騎士と名乗るディルムッドにただ見られるというのはどんな気持ちなのだろうか。王になったことないランサーには到底計り知れないことなのだが侮辱に感じるのは確実だろう。 ヤバイと思い目をそらした時にはもう遅く「そこの女雑種!!」と呼び止められてしまった ランサーは恐る恐る視線を戻そうとするとガッと顎をつかまれ無理矢理前を向かされた 彼女の視界いっぱいに金色の男が写る キリッとした目に赤い瞳がどこか恐怖心を駆り立てる 蛇に睨まれた蛙の如くランサーはその場から動くことも体を動かすことも出来なかった。 金色の男は目を細めたりしてじっくり彼女を観察すると顎を掴んでいた手を離した 解放される!!そう思ったランサーの期待と裏腹に彼の右手はランサーの腰に回され、左手でランサーの槍を持っていた手を掴んだ その反動でゲイジャルグは地に落ち、カランと音立てた 金色の男はニイッと口元を緩めるとランサーの怯えた瞳を見ながら言った 「気に入った、我が寵愛を受けることを許可しよう、雑種!!」 ランサーの目の前は真っ暗になりかけた。 どこか・・・ポケ○ンセンター・・・ 思考の端でそう思いながら その手放しかけた思考を取り戻すことが出来たのはセイバーの御蔭だった。 セイバーはライダーを横切り、ランサーの元まで行くとランサーの右手を掴んでいる金色の男の左手を掴んだ。 金色の男はそんなセイバーを睨み付けながら 「貴様、王たる我に逆らうのか」 ととても低い声で言った セイバーはそんなの聞いてないという調子で 「彼女の手を離せ、外道。」 と言った 「セイバー!?」と驚く彼女を尻目に金色の男は苛立ちの表情を浮かべ 「何だと・・・?シスコンの分際で我に盾突くかオカマ」 と言った。それに負けじとセイバーも口を開き言葉を奏でる 「彼女は私の妻となる女人だ、真の王だかなんだか知らぬが彼女に手を出すなら手加減はしないぞ。ぼっち。」 ――――ランサーはまた意識を手放しかけた。 彼女の主であるケイネスの 『ランサーは貴様らの嫁にやらんっ!!!!』 という父親地味た発言と小さく聞こえる「そうよそうよ!」というソラウの声を聞いて意識を取り戻したが彼女は厄介事に巻き込まれて、自分の幸運Eを呪い涙を流した。 |