初めの刻 最近の日本では神の信仰が薄いものとなった そのくせ何かあると必ず神頼みをする。 そんな世の中になっていた。 神の力は信仰心と比例しており、信仰が皆無になると神は力を失ってしまう 力が減少した1人の神は一つの土地に息を潜めた。 桃山という東京の中に存在する小さな町 そして彼女は未来に何かあったらと考え、残る力をその土地に与えた そしてその神の姉は桃山に存在する神を心から信仰する子達6人に力を与えて消えていった。 この土地だけでも守れと。そう告げて彼女は行方を眩ませた。 1人は三種の神器の一つ、天叢雲剣を授かり、邪魂を喰らう力を与えられ、四神の白虎を身に宿した 1人は三種の神器の一つ、八尺瓊勾玉を授かり、悪霊をはらう力を与えられ、四神の青龍を身に宿した 1人は三種の神器の一つ、八咫鏡を授かり、人を導く力を与えられ、四神の朱雀を身に宿した 1人は唯我独尊の数珠を授かり、悪意を押さえ込む力を与えられ、四神の玄武を身に宿した 1人は神の声『神声(みこえ』を与えられ、言の葉の重さを知り、事代主からのお告げを伝える役目を担った。 1人は黄泉への守護を与えられ、死の重さを知り、善人の死を無事黄泉へ案内する役目を担った。 1人は妖の首領を与えられ、人と妖の壁の厚さを知り、妖を取り仕切る役目を担った。 長年に渡りこの力を引き継いだ者は子へ子へと継承した。 そしてあれから幾歳時が過ぎ、今存在する彼らに渡ったのだ。 白虎を宿した者は降矢虎太 青龍を宿した者は降矢竜持 朱雀を宿した者は降矢凰壮 事代主に仕えるは太田翔 妖を仕切るは高遠エリカ 黄泉への案内役は西園寺玲華 未だ見つからぬ玄武を宿した者を探しながら彼らは桃山を守り続けた その理が切れたのは・・・・・どこからか。 |