理切の刻



三つ子の悪魔。自分たちはその性格の悪さからそう言われていた。
だが実際は神に仕える者、四神の1人として自分たちは存在した。
朱雀の凰壮君、白虎の虎太君。そして青龍の僕、竜持
玄武は未だに存在が明らかにされていないが、多分いるのだろう。感知したこともない。
その為だろう。北に何かが溜まるのは
「―――翔君、終わりました。」
そう言って引き戸を引いて言い放った。
後ろでは凰壮君が神社の神主と話をしていた。
「あ、竜持君、無事だった!!?」
白装束を翻すとそう言って彼は駆け寄った
今日はいつも以上に楽な仕事でしたが・・・・そう思って首を傾げると彼は安堵のため息を吐きながら目を伏せて僕たちに告げようとした
「死を誘う者がこの街に姿を現したんだ」
先にそう言ったのは黄色の陣羽織を羽織った虎太君だった。
手に握られていた天叢雲剣を一振りすると鞘に収めた
「死を誘う者・・・西洋の死神か?」
先程まで神主と話していた凰壮君がそう問いかけた
翔君も虎太君もその問いに同時に首を縦に振った。
はぁ、めんどくせぇ
そう呟いた凰壮君の声をかき消すように駆けてくる足音が響いた
そして勢いよく扉を開くとそこには山伏の衣装を身に纏った少女がいた。エリカだ
「翔君に降矢三つ子ええとこにおったな!!緊急事態や。





植松君の家の扉に白羽の矢が・・・・・・・・。」
彼女はそう言って一枚の白い羽を見せた。





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