いってきます。すぐ帰るけど



「お疲れ様です」
その言葉と共に頬に冷たいモノがあたって吃驚した
恐る恐る振り向くとレンズの向こうでこちらに微笑んでいる竜持がいた
手には先程買ったばかりらしいペットボトル(中身はスポーツドリンク)があった。
俺はさんきゅと短く礼を言うとそれを受け取った
キャップを回して開ける。
そして口を付けると喉を鳴らして飲んだ
喉が水を欲していたのに今更気がついた。
そしてある程度飲むと口を外した。
「主将が探してましたよ?」
そう竜持に言われてげっと唸った
早く行かないと、と立ち上がった
主将は基本良い人なんだけど、怒ると恐い。
それに俺のことをちゃんと見てくれてる良い人だ。
確かに妬み嫉みあるかもしれないけど、ちゃんと向き合ってくれる
桃山にそんな人いて良かったと思う。正直。
勿論チームメイトも良い奴ばかりだ。本当に恵まれてると思う
俺は着崩した柔道着を直すとじゃあ言ってくると竜持に告げた
すると竜持はちょっと待ってくださいと言って俺の腕を掴んだ
何と振り向いた瞬間頬に柔らかい感触を感じた
そして離れた瞬間竜持は不敵な笑みを浮かべていった
「終わったら二人でゆっくりしましょう」
ばっかじゃねーの・・・そう呟くと俺も竜持の頬に口づけをしてから
「いってきます」
と告げた。



「#甘甘」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -