six

緑間

見えた、あの印。俺と坂江がふざけてつけたものだ。坂江が俺の靴に、俺が坂江の靴に印をつけた。パッと見普通のやつではわからない小さな印、でも俺にはわかった。
見られた。アイツに。この女に抱きつかれたことを。向こうから見れば抱き合っているように見えたはずだ。まずい、このままでは俺がこの女を好きなのだと勘違いされる。それだけは・・・、俺の思いに気づいてくれるまでは。

俺は無意識に女を突き飛ばし。坂江のあとを追いかけた。



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