two

緑間

彼女ができた。学年の中では断トツで可愛らしく、高尾のお気に入りの女子だ。だが俺ははっきりいって興味はない。
告白してきた女子に、俺には既に好意を寄せているやつがいるから無理だ。とフったのだが少しだけでいいから付き合って、付き合ってくれないと緑間君の好きな人ばらすからと期間限定交際をさせられることになった。諦めの悪い、卑怯な女だ。ばらされたものならたまったものじゃない。俺と奴の仲に卑劣が入る。俺はそれが怖かった。
・・・・・・しかしこれで奴の、坂江の気を少しは引けるだろうか。奴はきっと俺を喧嘩仲間ぐらいにしかみていないのだろう。少しは俺を男として見てほしい。
高尾曰くわかりやすいらしい俺の行動と言動。なのに奴には自分を挑発していると取られている。違う、素直になれないだけなのだ。自分でもわかるぐらいに上から目線で話してしまう。そして喧嘩になる。今の関係は居心地よくもあるが俺にはもどかしい。奴は、坂江はどう思っているのだろうか。

「馬鹿か、俺は」

帰り道、一人頭を抱えた。

[ 3/11 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -