まるでまるでまるで、わからないとでも言うようにそっぽを向いて知らんぷりをする。ああもう憎たらしい。でもでもでも、好きなんだよなぁ。だからそんな自分も憎たらしい。そして悔しいのだ。なんでコイツが好きなんだ。なんでlikeじゃなくてloveなんだよ。馬鹿か私は。
ねぇねぇねぇ、こっち向いてよ。その憎たらしくて愛らしい顔を私に見せてよ。・・・フラン。
好きなんだ、好きなんだよ、どうしてわかってくれないの、知らんぷりするの、本当はわかってるくせに。ああずるい。でも好きなんです。
あのなんとも言えない雰囲気とか、先輩に対しての態度とか、憎たらしくて生意気で。あんな糞蛙なのに。

『好き・・・』

ぽそっと1つこぼしても聞こえないフリ。馬鹿だねバレバレだよ、だってここには私とフランしかいないんだからさ。聞こえない方が可笑しいもの。あーあーあ、ミーもすきですーなんていってくれないかな。淡い期待、しゅわしゅわ消えてく、儚い儚い。叶わないから。

お願いだから私を見てよ





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