未来でもなければ過去でもない。喜劇でもなければ悲劇でもない。純愛でもなければ狂愛でもない。つまり、なにが言いたいのかと言えば自分でもよくわからないのだ。ちょっとした綺麗事を並べてみただけで、未来も過去も喜劇も悲劇も純愛も狂愛も全てどちらか一つにかたよるのだ、のだよ。要は、狂愛でないのならそれは純愛ってことで。

『私の言ってること、わかる?』

「まぁ何となくは」

要するは、狂愛ではない俺達は純愛なんだろう?と。2つに1つなのだ。のだのだのだ。
どうやら私の言ってることをネジは理解してくれたらしい。

「お前の考えは変わっているな、本当に。」

『それ、テンテンにも言われたよ』

私は皆のわからないことを紐解くことができるのさ、と胸を張ってみれば、じゃぁ、とネジが口を開く

「愛ってなんだ」

『愛・・・愛かぁ、愛は餓えるためにあるんじゃないかって私は思う。』

「餓えるため?」

『そうそう』

愛とは、餓えるためにある。あぁ、これは私の解釈だから気にしなくてもいい。
人は皆、必ず誰かしらから愛をもらっている。悪く言えばストーカーだとか。お父さん、お母さん、姉、兄、妹、弟、もろもろ。必ずもらっている。なのに餓える。サスケもサクラもナルトもカカシ先生もイルカ先生も、テンテンもリーもネジも私も、知らないうちに、気づかないうちに愛に餓えているんだ。

「すごいな・・・」

『なにが、考え方?』

「あぁ私は不思議でたまらない。」

『どっかで聞いたことあるぞそれ。まぁ私は変人だし』

ふぅん、とでもいうような顔をして適当に返事をされた。ひどいなぁ
だがしかし、さっきもいったように私の考え方は全て綺麗事である。実に滑稽な話だ。こっけこっこー、なんてね







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