はつらい | ナノ






目が覚めた。誰かに頬を触られる感触と若干感じる肌寒さに。眠気眼で見上げると呆れているような、でもちょっと微笑んでいる深司の顔。

「あれ、私・・・ね、てた?」
「ぐっすりね。迎えに来た、時間はまだあるから着替えてきて」
「えー、寝起き・・・」
「文句言わない。まったくさぁ、人がせっかく時間削ってまで来てやったのになんで文句言われなきゃならないわけ・・・あー、いらないお世話だったかぁ、すんまそん」
「わ、わかったから!今用意するから!」

ソファから起き上がり自分の部屋へダッシュで向かう。後ろでは深司が笑っていた。









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