それは、いつも通りテニス部員で部室へ向かう途中だった。毎日毎日行っている砂浜に見えるのは三人の人影。なんだか言い合っている。一人は女、もう二人は・・・男。これは・・・
バネがあれ、と指を指したたった三人の人だかりを見る。ナンパだよな、と呟くバネにたぶん、と頷けば助けた方がいいよなぁ、とサエ。余計なことしない方がいい、かも。とダビデ、いや可愛い女の子が困ってるんだから助けなきゃ!と剣太郎。

「樹っちゃんはどう思う」
「好きにしたらいいのね、」

あの子はいろんな意味で凄い子だから大丈夫だとおもいますよ・・・。
はぁ、とため息を吐く樹っちゃんを横目に六角メンバーは誰が助けにいくか!とジャンケン大会を始めた。
それからジャンケンは白熱していや、もう流石にナンパ野郎はいないだろうと砂浜を見れば、・・・・・・いたよ。すると、あきれ顔の樹っちゃんが突然あっ、と声を上げた。一斉に樹っちゃんに振り替える皆に恐怖を覚えながら彼女等を見れば・・・うわぁ、凄い。やっぱり凄い。胸ぐら掴まれてる(彼女が)なう。

「どーすんの樹っちゃん・・・俺あんまり関わりたくない」
「珍しく以心伝心なのね、亮」
「きっと淳がここにいたら同じこと考えてるよ」

クスクスなんて笑えやしない。非常な面倒なことになった。

「皆で助けにいこう!」

樹っちゃんと二人、頭を抱えているとまるで向日葵が咲いたかのような笑顔の剣太郎が皆の腕を引っ張っていった。




あの子凄い子


どうやらナンパ野郎は去っていったみたいだけど、別の問題が起きたようだ。

「樹っちゃん、今日の部活なしだよな、きっと」
「そうなのね。あの状態じゃ無理だよ」










121891
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -