「瀬戸、お前猫女さんと知り合いなんだって?」

なぜそれを。

少し強い風が吹く屋上に俺たちバスケ部は円を作りそして持参してきた弁当やらパンやらを懸命につついていた。滅多にこんなことをしない俺等なのにと考えていたんだが、そう言うことか。
質問をしてきたのは原、彼自身は興味津々らしいが花宮、古橋と全く興味がないらしい。まぁあられても困るだけだが。
された質問に、あぁまぁ、と曖昧に答えて弁当を口に詰める。原も原とて今はそれ以上聞くつもりはないらしく、へぇー、とパンをかじっていた。

男子高校生が屋上に集まって円を作ったところで他愛のない会話は生まれない(生まれたら逆にきもちわりぃ)
少々風に当たってから、もう教室に戻ろう、と言う花宮の一言で皆一斉に立ち上がった所で屋上の扉がキィ・・・っと小さな悲鳴をあげて開いた。不意に皆、開いた扉に目を向けるが誰も、なにもない。(因にいっておくが皆背が高いだけだ)
首をかしげていると少し下から、あー、せ、とくん?という以前どこかで聞いたことのあるような声色ととろいしゃべり方が聞こえてきた。まさか、と思い目線を下に下げる前に原が口を開いた。

「猫女さんだ・・・!」




(あー・・・)
(?)

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