私の記憶が間違っていなければ確かこの子は日向くんっといった、はず。目をランランと輝かせ、私になにかを期待している視線。内心少し焦る。(表情には出しません)バレーやったことありますか!と何故か敬語で話されて、まぁかじる程度にやったことはあります。と敬語で返した。この場に月島くんがいてくれればこのランラン地獄(私命名)から抜け出せることが出来たであろう。どうせまた公式会話が始まるんだけど。

「名字さん・・・っ、え、と。なんで月島なの?!」

その質問にはどう答えるべきか。答え方によってはだいぶ変わる。色々と
私、月島くんじゃなきゃダメなの・・・!か、なんでだろうね、か。私は迷いなく後者を選択する。前者は誤解を受けてしまうからね。

『なんで、って言うか、気づいたら月島くんが隣にいるからわかんない』

要するに私は彼じゃなきゃだめ、的なことは断じてない。はず。

「え、あ、つ、付き合ってるんじゃ・・・」

『違う違う』

どうやらとんだ勘違いをされていた模様です。




ミラクル、サイダー
(勘違いだらけで)





120723
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