『今日からよろしくお願いします』

無表情で評定のある名字さんはぺこりと一礼した。因みに僕はされる側で。今日、初マネージャーとしての仕事をしに来た名字さんは虎視眈々と与えられたものをこなしていた。勿論、無表情で。
夏の暑さでやられてなければ大丈夫であろうこの狼(数人を除いて)の巣に名字さんを投下するのはある意味、危険な気もしたがあえてそれを表には出さなかった。
休憩中、やはり風通る所に名字名前だ。そよそよと夏風に当たっていた。体育館の側面のドアを開けて風になびかれる。今日も黒髪が麗しゅう。

「暑いね、名字さん」

『そうだね』

この会話は既に僕らの公式と化していた。汗が滝のように流れてくるので眼鏡を外してタオルで顔を拭く。僕の予感が間違っていなければ、隣(名字さん)から直視されている気がする。あくまで間違っていなければ、のはなし。

『月島くんが眼鏡外してるのはじめて見た』

「そう、?」

驚いたような表情を浮かべてる(ような気がした)名字さんがかけ直した僕の眼鏡を精一杯背伸びをして奪い取る。視界がぐにゃりと歪んだが名字さんがなんだか楽しそうにしている(ような気がした)のでよしとしよう




カウンター、サイダー
(いっち、にー、さぁん)



▼他キャラを登場させるタイミングが掴めない()



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