廊下に出ると菅原さんと名字さんが話していた。どうやらバレー部マネージャーのお誘いらしい。僕的には大歓迎だが、彼女はことごとく断っている。すいません、と頭を下げる彼女といや俺こそごめん、と謝っている菅原さん。果たしてどっちが悪いのか。正解はどっちも悪くありません。

「マネージャー、やらないの?」

『・・・月島くん』

菅原さんが去ったあと、またさっきと同じように窓に向かう名字さんに喋りかける。

『月島くんもバレー部、だっけ。』

「うん」

マネージャー、やってほしい?と首をかしげて聞いてくる名字さんがかわいく見えたとかは死んでも言わないけど、まぁやってくれるなら。と答えれば、うーんと唸った後に

『月島くんがそう言うならやってもいいよ』

この人には判断基準ってものがないのだろうか。




アバウト、サイダー
(君が言うならやらなくもない)





120723
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -