夏の蒸気で外以上に熱がこもっている体育館。これで止まったら死にそうだ。キャプテンの休憩の一言を今か今かと待ちわびている僕達。
今日も夏風に当っている名字さんの手には、僕に渡すためのタオルとスポドリ。無表情でがんばれー、と聞こえるか聞こえないかぐらいの声で応援する。(実際は聞こえていないけど口の形から)
『おつにゃん』
「なにそれ」
『友達がいってたから』
使ってみた所存です。
いそいそとタオルとスポドリを僕に渡してくる。軽く礼を言って受けとればまた、おつにゃん、といってきた。
「どう反応すればいいの」
『おつわんでいいと思う』
絶対に嫌だ。
マジカル、サイダー
(暑い夏は彼女をおかしくする)
120724