風邪が移ったら | ナノ
食べさせられる



「食べてっ」
「ちょっと、なまえっ、むぐ」

蓮華をぐいぐい口にあてがわれ、終いには勢いよく押し込められた。ちょっと焦げ臭いお粥の味が口一杯に広がる。眉間にシワを寄せてまずい、と小さく呟けばなまえに聞こえていたらしく更にぐいぐい押し込めてきた。僕の声も聞かずにお粥を押し付けてくるなまえは少し涙目で恐らく先程の僕の呟きが気にさわったのだろう。

「・・・ばーか」
「な、い、いいよ!どーせ私料理下手だもん!」

しゅん、としょぼくれてお粥を掻き回すなまえ。それ、僕食べるんだけどな





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