風邪が移ったら | ナノ
世話してもらう


「まぁ想定内のことだったし」

風邪を引いたなまえを世話してから約2週間、ある日から体が重くなった。いつにもない体のだるさを感じて番組の控え室でマネージャーがたまたま持ってた体温計を脇に挿してボーッとしていた。なんとなく意識が飛んでいきそうな気がしたから目を閉じてみた。体温計がなったかなんて覚えておらず、目を覚ました時には自室で瞬時に察した。

「(移ったか・・・)」

あれだけ一緒にいれば移るに決まっている。寧ろ移らない方がおかしい。額に乗っている温くなったタオルを水の入った桶に入れて、恐らくなまえがいるであろうキッチンに向かった。
キッチンには案の定なまえがいて、僕が世話をしてやったとき同様、丁度食器洗いを終えた後だった。僕の存在に気づいたなまえは寝てなきゃ治らないよ!なんてぐいぐい背中を押して寝室に戻そうとするものだから

「そう思うなら薬くれない?」
「ま、まだご飯・・・と言うかお粥が出来てないから」

でもごもっともです。としょぼくれるなまえは後で作るから今は寝て!と言い、やはり寝室に連れ戻された。





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