いやぁ昨日は可愛かったなぁと私を膝に乗せて抱き締める理一さん。どうしてこうなった。
理一さんにキスされて(正確には口の端に)あたふたした後に昨日ことを包み隠さず話してくれた。うん、恥ずかしかった。私が理一さんを好きと言ったこと、物凄くよがってたこと。もうやめてください、と赤面してれば可愛いからやめない、と押し倒された。視界は一変して理一さんと、背景に白い天井が支配した。くるくると私の髪に指を絡めて遊ぶ。ねぇ、と頬を撫でられてはっと理一さんを見れば、

「歩、俺のこと好きでしょう?」
「・・・っ」

耳元で、色気をたっぷり含んだ声で囁かれた。体が硬直して動かない。というか、昨日、の、アレで私は理一さんに好きと言ったことを聞いた。ということは、理一さんは今確認しなくとも私の気持ちを把握している、はず。やっとの思いで顔を逸らす。わかってるんじゃないんですか、と顔を真っ赤にして言えば、ちゃんといってくれなきゃわかんないなぁ、なんて憎たらしく笑った。

「す、きですよ!悪いですっん・・・、」

か、の文字は理一さんに飲み込まれた。ちゅっ、とリップ音を残して離れる。さっきより顔に熱が集中して、身体中の穴という穴から血が吹き出てきそうだった。視界いっぱいに広がる理一さんの顔はとても嬉しそうで、私の頭を撫でた後に私を抱き締めて、

「俺も、好きだよ。」

神様、これは夢ですか



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