どうやら私は相当酔っていたらしい。頭がガンガンする、これが噂の二日酔いって奴ですか。
視点も定まらない中、フラフラと部屋を出て居間へと足を運ぶ。消えそうな声で、おはようございます、と挨拶をすれば侘助さんがん、と短く返事をし、続いて理一さんがおはよう、と爽やかに返してくれた。

「昨日は凄かったな」
「何が、ですか?」

にやにやと私と理一さんを見比べて、なぁ?と理一さんに同意を求める。理一さんもそれに答え、あぁ、すごかった。俺なんて腰がいたくていたくて・・・、と腰を擦った。意味がよくわかっていない私に侘助さんが近づいてきて耳打ちをした。

「スゴかったぜ?あんあんあんあ「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!」

全く色気のない声を上げてブンブンと首を横に振る。これでもかってぐらいに。

「うううう、うそうそ!だって!だって!ふ、ふく!ふくきてたっ!」

パニックになっている私を侘助さんがだってよ、理一、と言うと、そっか、覚えてないのかぁと残念そうな顔をした。

「また、覚えてないのか・・・、服は俺が着せたんだよ?」

また、を強調して本当に覚えてないの?と迫ってくる理一さんにぽかん、としていると、理一さんの背後、侘助さんがいきなり爆笑し始めた。

「わははははははは・・・っ!くっ、パニクりすぎっ!」
「ちょっと、侘助・・・」
「え?え?」

先程の表情とはうってかわり、苦笑を浮かべる理一さんが、ごめん、と何故か謝ってきた。侘助さんの爆笑によりいきなり現実に引き戻されたかのような私に、実は嘘なんだ。とさらり言った。

「う、そ?は、え?」
「まさかこんなに上手く騙されてくれるとは思わなかったな」
「おまえ、また?!またやっちゃった?!みたいな顔して、たっ・・・ぶははっ」


どうやらからかわれていたようです



▽本当に連載がスランプ



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