式はどうしよっかぁなんてぼやき始めた理一さんを尻目に私は質問攻めにあっていた。(理香さんと直美さんから) 「何歳?」 「仕事は何してるの?」 「理一とはいつ出会ったの?」 「告白はどっちから?」 「彼氏とかいた?」 「「ねぇねぇ!」」 ずいずいっと顔を近づけられ、目がランランと輝いている理香さんと直美さん。やめなよ独身組、と理一さんが割って入ってくれたので助かった。 「え、っと・・・今年で26になります。仕事は理一さんと同職で部下です。出会ったのは―・・・仕事を始めてからちょっと後ぐらいに。告白はどっちでしょう・・・?彼氏は学生の時にちょこっとだけ」 質問された内容をつらつらと答えれば皆口を開けていた。開いた口が塞がらないとはまさにこのことで。間が空いて、直美さんに26?!若いねぇ!と言われ、自衛隊?すごいなぁ、と克彦さんに褒められ、彼氏いたんだ・・・と理一さんに撫でられた。なぜ撫でた。 「いた、と言ってもちょこっとだけですよ?」 「うん。」 首を縦に振り、そうそう、と何か付け足すように来年も一緒に来ようね、と言われた。えっ、と固まっているとどうしたの?とまたまた顔を覗かれ、いいんですか?と遠慮がちに聞けば当たり前じゃん!と皆に笑われた。 「歩ちゃんはもう陣内家の家族なんだから」 「そうよ、遠慮しなーいの」 「あ・・・は、はい!」 よかったね、と理一さんに微笑まれてはい!といっぱいの笑顔を向ければふいっと顔を逸らされた。頭に?マークを浮かべて見つめていたらちらっとこちらをみて、あの日みたいにそんなに見られたら溶けちゃうよ、と耳まで赤くして笑っていた。 ▼文がまとまらない件について [prev|next] |