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完璧水着姿でベッドに飛び乗った。デニム生地なショートパンツとストライプの入った水着、括れが凄く目立つやつ。友達と海で遊んでいたのが三時間前、海辺で一人黄昏ていたのが二時間前。水分は吹き飛んだ。あ、私の体の水分もね。目は赤いんだろうななんて考えながら冷蔵庫に向かいミネラルウォーターを飲む。一口、二口と飲んだところでテーブルに置いたケータイが震えた。ミネラルウォーターを飲みながらケータイを手に取れば、夏樹からの電話だった。

「ん、もしもし」
【栞?今どこにいる?】
「今?家、だけど。なに?なんかあるの?」
【いやウチの親父がさ、外で焼くからお前も呼べって】
「え、いい、の?」
【なにが】
「行っても」
【いいんじゃねーの?ユキとかハルも来るし】
「そっか、」

用意出来たら電話しろよ迎えに行くから、と言って強制的に電話を切られた。強引な。
ケータイに向かって苦笑を漏らしていそいそと用意を始める。着替えるのめんどくさいから上にTシャツ来てくだけでいいかな。
ショッキングピンクのTシャツを潜り首にヘッドフォンを掛けてウォークマンをポケットに入れる。髪を解いたりして十分近くたったぐらいに夏樹に電話をした。

「用意出来たよ、」




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